松井房吉は、現在の松井証券をつくった大正時代の実業家。
ただ、実際は実業家としてより、相場師としての方が有名だ。
「売りの房吉」と恐れられ、第1次世界大戦後の株価暴落時にも大もうけをした鬼才である。
そんな彼の名言に、こんなものがある。
「勝つまでやる。勝ったらやめる。」
たとえどんなに株価が下がってもあきらめない。
そして利益が出たら、まだ上がりそうだと思っても、欲に負けず取引を終える。
実にシンプルな勝利学である。
歴史に名を残す相場師・投資家も、特に欲をコントロールすることを重要視している。
この勝利学は、バドミントンにも当てはまる。
どんな逆境に立たされても決して諦めない。
そして、必要以上に欲を持たず、勝つために必要なことだけをやる。
その姿勢が結果につながる。
しかし、向上心が強すぎると、それだけで満足できない。
もっと良くできないかと欲が出て、変えなくても良い部分・変えてはいけない部分まで変えてしまうのだ。
上達において、変える必要のないことを見極めるのは、短所や欠点を直すのと同じくらい大切なことだ。
自分に必要なことは何か、そしていらないことは何か。
足るを知り、本当になすべきことをなすプレーヤーでありたいものだ。
■ 今日の格言 「勝てる人は松井房吉並に稼ぐ」