この数年で、映画を取り巻く環境は大きく変わった。
3Dに代表される映像や音響の進歩はめざましいものがある。
インターネットで24時間座席の予約ができるし、前売り券を買えば趣向を凝らした特典がついてくる。
ただ、古くからの映画ファンや評論家は今の映画市場を良くは思っていないようだ。
彼らは言う。
「一昔前は、真に名作と呼べる作品がたくさんあった。
今の映画は消耗品と同じ。
作り手も客も質が落ちた。」
確かに最近、何度も見たい映画というのはあまりないように感じる。
実際、映画DVDの売上は年々減ってきている。
名作と呼ばれる映画は、何度見ても飽きることはない。
それは、その作品が見るたびに新しい発見と感動を与えてくれるからだ。
1回目に見た時には気づかなかったこと、その頃は理解できなかったことが、作品の奥行きを広げてゆく。
これは映画に限ったことではない。
本も、音楽も、そしてバドミントンでも同じことだ。
ものの見方は、繰り返し学ぶことや、自らの成長度合いに応じて変わっていく。
スキル・体力・メンタルが変われば、同じ内容の練習や戦術もまた違った意味を持つ。
たとえ今は自分に合わないと感じたとしても、そのまま使えないと切り捨てるのは、あまりにもったいないことだ。
理解できなかったあの戦術。
つらいだけだったあの練習。
少し間を置いたら、折に触れて振り返ってみよう。
もしかしたら、今のあなたに一番必要なことが見つかるかもしれない。
■ 今日の格言 「ベテランはオフに名作映画を借りる」