弱点のない選手はトムとジェリーが大好き

勝つための46秒バドミントン語録

ジェリーのちょっかいが邪魔で仕方ない猫のトム

トムにイタズラをするのが生きがいのネズミのジェリー。


2人のドタバタ劇を描いた「トムとジェリー」は、1940年にアメリカで産声を上げた。

日本でも1964年にテレビ放送されて以来、再放送はもちろんビデオやDVDも発売されており、我々にも非常に馴染み深い作品である。


2人のケンカは、いつもケガではすまないほどヒートアップする。

しかし、お互いいないとさびしがり、共通の敵が現れると共同戦線を張ることもある。

デコボココンビの典型である。


さて、私たちは、仲間やコンビというと、気の合う人や考え方が同じ人を想像する。

実際、練習相手や相談相手に自分と同じタイプを選ぶ人は多い。

しかし、よりレベルの高いバドミントンを身につけようとするならば、この考えを改める必要がある。


たとえば、あなたがうまくいかないことや、悩みがあるとき、それを気の合う仲間に相談したとする。

きっと彼は、親身になって話を聞き、アドバイスをくれるだろう。


だが考えてほしい。

あなたは相談する前に、自分なりの考えに基づいて精一杯努力をしたはずだ。

それで解決できないから、自分にはないアイディア・意見・発想を求めて人を頼ったはずだ。

それなのに、似たような考え・同じタイプの人間から現状を打開する策が出るだろうか?


気の合う人に相談するのが、オススメできないのにはもう1つ理由がある。

それが「馴れ合い」だ。


同じタイプの人は、同じことで悩んだ経験を持っていることが多い。

そのつらさがわかるから、


「そのつらさわかるよ。今はグッとこらえてお互いがんばろう。」


というように、どうしてもアドバイスが甘くなってしまう。

そして相談者は、共感してもらえたことで、相談の目的が達成されたと思ってしまう。


しかし、これではうだつのあがらないサラリーマンが場末の居酒屋で慰めあっているのと変わらない。

本気で前に進もうと思っているならば、今はつらくても耳の痛い意見を真摯に聞くべきだ。


本当に強い人は、相談相手に、自分に都合の良いことを言ってくれる人を選ばない。

時にはケンカするようなことがあっても、本当に自分のプラスになる人をそばに置くのである。


■ 今日の格言 「弱点のない選手はトムとジェリーが大好き」


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