ビリー・ジョエル。
洋楽を少しでも聴く人なら、彼の名前を知らないということはないだろう。
全世界で1億枚以上のレコードセールスを持ち、「ストレンジャー」「オネスティ」といった代表曲は日本でも数多くのミュージシャンにカバーされている。
そんな彼が、あるインタビューで夢を持ってがんばっている日本のアーティストに向けてのメッセージを求められたことがある。
彼はそのとき、こんなことを言った。
「まず小さなところでGOODになることだ!」
彼の話は続く。
「自分はこんな小さなところじゃダメだなどと考えてはいけない。
小さなパブのピアノ弾きに過ぎなかったとしても、わずかな数のお客さんが大ファンになってくれるように腕を磨くべきだ。
そうすれば、大きな舞台が用意されたときにもスーパースターになれる。」
自身もバーのピアニストからスターダムにのし上がった彼らしい言葉だ。
さて、自分の環境を嘆いている人はバドミントンのシーンでも意外に多い。
私たちは、
・こんなチームでは上を目指せない・・・
・パートナーがこれじゃ勝てない・・・
・こんな道具じゃ良い結果など残せるはずがない・・・
などと、自分の置かれた環境に不満を抱きがちだ。
しかし、今の環境で結果を出せないものが、どうして大きな舞台で活躍できるだろう?
本当に強い人は、たとえどんな環境でもそこにとどまらない。
チームが弱いのならば、自分がチームを強くする
パートナーが弱いのならば、自分がそれをカバーする
良い道具が必要ならば、節約してそれを手に入れる
もちろん、恵まれた環境で自分の力を開花させた人はいるだろう。
しかし今、全国・世界という舞台で活躍するプレーヤーは、弱小チームでも強かったのだ。
輝かしい戦績を残せる選手は、どんなに小さな大会でも気を抜かず、勝ちを積み重ねた人だ。
依存とあきらめからは何も生まれない。
問題をすりかえず、今いる環境でベストを尽くそう。
■ 今日の格言 「成功する選手はビリージョエルを愛聴する」