自動的に計画が達成できる方法とは?

練習計画

「一年の計は元旦にあり」と言われるように、計画は事を成し遂げるためにとても大切です。

しかしせっかく計画を立てても、ほとんどの人は1ヶ月もすると、計画を立てたことすら忘れてしまいます。

計画のない活動は、地図も持たずに旅に出るのと一緒です。

では、どうすればチームが常に計画を意識し、達成のための努力を継続できるでしょうか。

それではストーリーをどうぞ。

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冬休みが明けて、来週から部活もはじまる1月初旬の職員室。

岡崎は、眠気を覚ますために廊下に出た。

職員室から一歩外に出ると、寒さで身が引き締まる。


グッと伸びをしていると、自分と同じように、眠そうな顔をして歩いているバドミントン部員を見つけた。

2年の渡辺である。


「よう、渡辺。久しぶりだな。」

「あ、先生。明けましておめでとうございます。」


久しぶりに顔を合わせる2人。

世間話をしているうちに、こんな話題になった。


「渡辺。今年の計画は立てたのか?」

「はい。1日5kmの走り込みをしようかと思ってます。バドミントンは下半身が基本ですから。」

「ん?確か去年も同じ事を言ってたよな。」

「・・・いつの間にかやらなくなっちゃいました。だから今年こそは・・・」

「なるほど。で、去年できなかったことを今年はどうやって達成するんだ?」

「それはもう気合いと根性で。」

「それ、去年も言ってたよな。」

「・・・」


黙り込んでしまった渡辺

岡崎は話を続ける。


「できなかったことを、同じ方法でやろうとしてもできないよな。」

「・・・そうですね。」

「じゃあ自動的にできるようにしてみたらどうだ?」

「自動的に?そんな方法あるんですか?」

「お前、自転車通学だったよな。自宅から学校までどれくらいある?」

「だいたい5kmです。」

「じゃあ家に帰ったら、自転車の鍵を親に預けて、休日以外は絶対にもらえないようにしろ。そうすりゃ嫌でも走るだろ。」

ポイント

もし教え子が、なかなか計画通りの練習をできなかったら、あなたはどんな指導をしますか?


・もっと頑張れ!とハッパをかける

・お前ならできる!!と励ます


どちらも大切なことですが・・・ひとつ欠けているポイントがあります。

それは、どうすれば達成できるか、その方法を教えることです。


どんなに意志の強い人でも、それだけで事を達成するのは容易ではありません。


名コーチと呼ばれる人は技術だけを教え、あとはプレイヤー任せということはしません。

それを、誰にでもできる形に落とし込むところまでが仕事だということを知っているのです。


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