やる気を継続させるための挫折一掃法

練習

バドミントンに限らず、大きなスポーツの大会を見ていると、アスリートたちの健闘に胸を打たれます。

「よし、俺もがんばるぞ!!」という気持ちがわいてきますよね。

でも、そんな気持ちも一晩寝れば消えてしまうことがほとんど。

そんなことにならないために、このストーリーをどうぞ。

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12月を間近に控えて、急に冷え込んできた大阪。

奈良や京都では紅葉が見ごろらしい。


試験準備で忙しい岡崎は、朝一番に学校にやってきた。

まだ辺りは薄暗いというのに、グラウンドには陸上部員たちが溢れていた。


熱の入った練習を見ながら校門をくぐろうとした岡崎は、彼らの中によく知った顔を見つけて、立ち止まった。

バドミントン部員の品川だ。

驚いて声をかけた。

 

「おい、品川。どうしたんだ?こんな朝早くから。」

「あ、おはようございます。もちろん朝練ですよ!」

「そんなこと言ったって、まだ6時だぞ。」


岡崎が驚いたのには理由があった。

品川はどちらかというと、熱心に練習をするというタイプではない。

もともと器用なタイプらしく、どんなプレイもそつなくこなす。

それが急にこんな朝早くから・・・

疑問はすぐに解消された。


「だって渋谷に負けたんですよ。こんなことあっていいはずないです!!ちゃんと練習すればあんな奴に・・・」


岡崎は思わず笑ってしまった。

そして話を続けた。


「そうか、渋谷に勝ちたいか。」

「当たり前です!!」

「・・・じゃあ朝練やめろ。」

「はい!?」


唖然とする品川をよそに、岡崎の話は続く。


「いきなりハードなことをやったって、すぐに投げ出して終わりだ。継続できない練習に意味はないぞ。」

「まあ・・・それはそうですが・・・」
 
「どんなトップアスリートだって、体と心の準備をして少しずつ負荷を上げるものだ。」

「・・・」

「まずは、自宅の周りを軽く走るくらいにしたらどうだ?確かお前の家の周りって、紅葉がきれいだったろう?」

ポイント

継続のコツ、お分かりいただけましたでしょうか。

今回のポイントは、「最初から本気にならないこと」。


私たちの潜在意識は、いつもと同じ自分を保とうとします。

急激な変化は挫折の元。

最初からアクセル全開の人は、最初こそスピードがありますが、結果的には挫折によって、前進どころか後退してしまうことすらあります。


スタートはちょっと物足りないくらい。

そして、少しずつ負荷を高めていくことが、継続のサイクルを作ることにつながるのです。


これを聞いても、怠けているのではないかと自責の念を感じてしまう方。

そんな方は、空いた時間や余力を「自分を振り返る時間」に使いましょう。

余裕のある時期に、自分を振り返る習慣をつけておくと、全力を出す段階や、忙しい時でも常に余裕が持てるようになりますよ。


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