「勝利の女神は性悪が大好物」で、性格が悪い方が勝負事は強いという話をした。
要するに、相手に止め（とどめ）を刺すことをためらっては勝てないということだ。
勝利の女神の寵愛を受け、勝ち続けるプレーヤーになるためには、このほかにもいくつかの条件がある。
特に、最近勝ちから遠ざかっているという人は、振り返ってみてほしい。
いつの時代も女性は浮気をせず、一途に自分を思ってくれる男性を好む。
だが、過去にしがみつく男性は好かれない。
これはバドミントンでも同じ。
自分のスタイルに固執するプレーヤーは勝利の女神に嫌われる。
昔はそれなりに結果を出していたけれど、最近は良い結果が出ない。
そういうプレーヤーの典型的な例をのぞいてみよう。
●バドミントンのトレンドが変わっても、昔の得意プレーにしがみつく。
●体力の衰えを認めず、全盛期の自分を基準にしたパワープレーを続けたり、練習メニューを見直さない。
自分のスタイルをつくるのには、多くの手間と長い時間がかかる。
だから、せっかく作り上げたものを手放したくないというのはわからないでもない。
しかし、その勇気と決断力がなければ、勝ち続けられる選手でいることはできないのだ。
スタイルというのは自分なりのやり方であって、あくまでも勝つための手段の1つ。
手段に固執するばかりに負けてしまっては意味がない。
ただし、何でもかんでも早々に見切りをつけるのも問題だ。
どんなことにも結果が出るには、ある程度の時間がかかる。
これから花開くスタイルを手放してしまっては、あまりにもったいない。
今は温め続ける時期なのか、もう使えないから入れ替えるときなのか。
それを見極める目を養うのも大切だ。
■ 今日の格言 「勝利の女神はチャラ男に弱い」