「ONE PIECE(ワンピース)」は、海賊王を目指す少年の物語。
今日本で一番売れているマンガである。
その登場人物、カマバッカ王国女王エンポリオ・イワンコフの言葉に、こんなものがある。
「奇跡はあきらめない奴の頭上にしか降りて来ない!奇跡ナメんじゃないよぉ!」
あきらめないことの大切さが伝わってくる名言だ。
この言葉に限らず、ワンピースでは最後まであきらめず、がむしゃらにがんばって奇跡的な逆転をおさめる少年マンガの王道的な展開が多い。
しかし、勝負師としてバドミントンにのぞむつもりなら、もう少しだけ深く解釈してほしい。
最後まで勝負をあきらめてはいけない。
これは反論の余地がない真実だ。
あきらめなかった結果、奇跡的な逆転勝利を収めることもあるだろう。
奇跡を信じてあきらめないのは良い。
しかし、そこでがむしゃらにがんばるのは、むしろ「あきらめ」だ。
なぜなら、それは思考の放棄だからだ。
それまでだって手を抜いていたわけではないだろう。
だったら、同じことをしても結果は同じだ。
つらいときに、ただがんばるのは意外にカンタンだ。
だが本当に必要なのは、不利であることを認め、そこから逃げずに何ができるのか考えること。
バドミントンで奇跡を起こすのは、つらい戦況に耐え抜き最後まで頭を使う賢者なのだ。
■ 今日の格言 「勝負師は海賊王にはなれない」