教え子に責任感と自信をつける方法

指導

新しく入った教え子がチームに慣れてきたら、次は、チームの中での役割をまっとうする責任感を持ってほしいものです。

さらに、それを負担に思うのではなく、ファイトに燃えてやってくれれば言うことはありません。


それを指導で身につけさせるのは、かなりの難問に思えますね。

先輩や指導者が自分の態度や行動で教えていくのはもちろん大切です。

でも、実はこんな簡単な方法もあるんです。

それではストーリーをどうぞ。

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梅雨があけ、いよいよ夏本番の大阪。

あまりの暑さに、外には蜃気楼が立っている。


バドミントン部顧問の岡崎は、練習の終わった1年生部員に集合をかけた。


「お前らが入部して4ヶ月目か。早いものだな。」


5人入った1年たちの顔を、ひとりひとり満足そうに見る岡崎。

そして話は続く。


「我がバドミントン部には、新入生に必ずやってもらう伝統行事があるんだ。」


思わず息をのむ1年生部員たち。

もしかして、地獄の特訓だろうか。

そんな心配をよそに岡崎の口から出たのは・・・


「今週末で自分の肩書きを考えてきてくれ。」

「はい!?」


予想と全く違う岡崎の発言に、1年たちは戸惑った。


「目指したいプレーヤーでも、部内でのポジションでも構わん。部長になりたい奴は『2年後の部長』って名乗ったって構わんぞ。」


答える1年は誰もいなかった。

岡崎はそれを気にせず、独り言のように話をつづける。


「高校の3年なんてあっという間だ。現役として部活をやれるのはもっと短いよな。」

「・・・」

「だったら、与えられたポジションをイヤイヤやるより、自分の立ち位置を自分で決めた方が楽しいと思わないか?」

ポイント

以前テレビでやっていたのですが、社員全員が毎日自分の肩書きを考えて、それを名乗っている企業があります。


「超1級オペレーションマスターの◆◆」
「カスタマーサービススペシャリストの●●」

とすごい肩書きをつけていて、電話や来客にも照れることなく口にしていました。

そして、それを名乗る社員たちの顔は、どこか自信に満ちて、強い責任感を持っているように見えました。


肩書きには、それを名乗る人に、自信と責任感を持たせる強い力があります。

また、それを日々口に出すことで、ポジティブな自己暗示の効果も期待できます。


今回のストーリーのように教え子にやらせるのはもちろん、指導者自身が理想の指導者像を明確にするのにも使えるテクニックです。


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