褒めることは、プレーヤーのモチベーションを高めるのに有効な手段のひとつです。
しかし、あるポイントをはずしてしまうと、全く響かないものになってしまうばかりか、逆にプレーヤーに不信感を持たせることになってしまいます。
あるポイントとは・・・
それではストーリーをどうぞ。
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褒めることは、プレーヤーのモチベーションを高めるのに有効な手段のひとつです。
しかし、あるポイントをはずしてしまうと、全く響かないものになってしまうばかりか、逆にプレーヤーに不信感を持たせることになってしまいます。
あるポイントとは・・・
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ただ、空気が乾燥しているので、校内にはマスクをかけた生徒の姿が目立つ。
特に大きな大会もないオフシーズンだが、バドミントン部は2年を中心に、熱の入った練習に明け暮れる日々がつづいていた。
最近、受験指導が忙しいバドミントン部顧問の岡崎も、今日は何とか時間ができて、顔を出している。
そんな岡崎が目に止めたのは、2年の神崎と、1年の小山のこんな会話だ。
「小山。今日も良いスマッシュ打ってるな。お前の武器なんだからもっと伸ばしていけよ。」
「はい。」
岡崎は、少し苦笑いをしてから口を開いた。
「よう、小山。今日も良いスマッシュ打ってるな。」
「あ、先生。ありがとうございます。」
「でも、相手のプレーを狭められるコースを意識すればもっと良いな。それができれば、もっと決まるぞ。」
「なるほど!そうですね。研究してみます。」
小山が去った後、今度は神崎に声を掛けた。
「お前、いつも小山のスマッシュのこと褒めてるだろ?毎回同じだと、そのうち飽きられるぞ。」
ポイント
岡崎先生の褒め方に注目してみてください。
小山君のスマッシュについて褒めた後、それをさらに活かす方法を提示しています。
こうすることで、相手は自分の長所を確認すると同時に、さらに磨いていこうという新しいやる気を持ちます。
ストーリでは取り上げませんでしたが、褒めることにはもうひとつポイントがあります。
それは、相手に変化があったら、その都度それを伝えてあげることです。
結果ではなく、変化ですよ。
何か新しいスキルを身につけたのなら、もちろん褒める。
スキルの上達はなくても、教え子の意識に何か変化を感じたらそれを褒める。
たとえうまくいかなくても、それが普段と違う結果なら、チャレンジしたことを褒める。
こうすることで、そこまで自分のことを見てくれているのか、という信頼が生まれます。
人間は「慣れる動物」です。
慣れてくると、受け入れる感覚が麻痺してきます。
発展させられることはないか。
新しいことはないか。
常に意識してプレーヤーと接するのが、教え子を伸ばし、結果を出す指導者の姿勢です。
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