肩口を狙うときの鉄則

フォアハンド

バドミントンで効率的に点を取りたければ当然狙うべき弱点。

それが、ボディ・サイドバイサイドに展開した守備の間・肩口だ。

しかし、それを鵜呑みにすると痛い目を見る場合があることは、意外に知られていない・・・

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「うりゃっ」


順平渾身のスマッシュは、狙い通り相手の肩口へ。

よしっ、決まった。

順平は心の中でガッツポーズ。


が、しかし。

順平の気持ちとは裏腹に、相手は平然と返球してきた。

思わぬ返球に戸惑う順平。


(あ、あれ?おかしいなぁ。)


愛読しているバドミントン教本にも書いてあった。

『フォアハンドとバックハンドの境目となる肩口は返球が難しい狙いどころだ』と。


順平渾身の攻撃を返した張本人、後衛のスペシャリストこと、大垣は得意げな笑顔で話しかけてきた。


「当てが外れたって顔だね、順平ちゃん。当てが外れてあいててて、、、なんちゃって。」


心を見透かされた順平。

それでも必死に動揺を隠そうと思考を前向きにした。


(いや、相手は後衛のスペシャリストだ。普通だったら全然通じてるさ。)


「残念だけど、あの攻め方じゃ僕じゃなくても取れるよ、順平ちゃん。」


またも順平の心を読む大垣。


「君さ、ボディ・肩口・相手の守備の中間を狙えばそれで決まると思ってない?」


(ガーン)


全てを見透かされ、ガッカリする順平。

そんな順平の心情を察してか、大垣はいつもより心持ち優しい口調で語りかけてきた。


「人の良い順平ちゃんらしいっちゃらしいけど。バドミントンは教本だけ信じても勝てないよ。」

「・・・」

「いくら取りにくいっていっても、単発で狙っちゃダメ。その前後も大切にしなきゃ。」

ポイント

いくら返球が難しい肩口でも、1球で決めるのはほぼ無理。

しかも場合によっては、フォアハンドからカウンターを受けるリスクもあります。


肩口への攻撃を有効にするには、ドロップやカットで低い球を打たせて上下のギャップをつくるのがポイント。

相手がバックハンドかフォアハンドかを迷うポイントを狙うとベストです。


さらに、相手の肩口にスマッシュを打ち込み動きを封じたら、ネット際へドロップを交えて前後に揺さぶれば、カウンターを封じ、相手の対応を遅らせるチャンスが生まれます。


バドミントンに一撃必殺はありません。

前準備と後のフォローをセットで考え、万全の準備をすることで初めて効果的な攻撃となることを忘れないようにしましょう。


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