チャンスボールはなぜ決まらないのか?

スマッシュ

フワリと浮いたチャンスボール。

後衛ならば絶対にスマッシュ一発で決めたいところである。

ところが、これが意外に決まらなかったという経験を持っているプレーヤーは多い。

なぜこんなことが起こるのか。

そして、その解消法は・・・

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「かーっ、順平。チャンスボールなんだからキッチリ決めろよ!」

「・・・」


観戦者のヤジが痛い。

せっかくのチャンスボール。

渾身のスマッシュをお見舞いしたはずなのに。

なぜか決まらず、逆に油断していたせいでリターンに対応できなかった。


(僕のスマッシュって、チャンスボールを決めることもできないほど弱いのか・・・)


ショックを受ける順平。


「おいおい、順平ちゃん。終わったんならコートから出てくれる?」


聞き覚えのある声で我に返ると、そこには呆れ顔の大垣が立っていた。

必死にすがりつく順平。


「お、大垣さーん!!」

「うわっ、何だ何だ!?」


大垣が買ってくれた缶コーヒーを飲んで少し落ち着いた順平。


「で、チャンスボールが決められない、と。」

「はい。僕、自信なくしちゃいます。」


残っていたコーヒーを一気に飲み干した大垣。

彼の口から出たのは思いもよらない話だった。


「まぁ、チャンスボールは難しいからねぇ。決められる方がラッキーだと思えば良いんじゃない?」

「えっ?いや、決まって当然だからチャンスボールなんでしょ?」

「いや、それがそうでもないんだよ。」

「どういうことですか?」


大垣は話を続ける。


「まず、チャンスボールの処理なんて普段練習しないよね?練習しないものは当然できない。」

「た、確かに。」

「そしてプレッシャー。チャンスだから決めて当然。そのプレッシャーが体を動かなくさせる。」

「・・・そうかも知れません。」

「そして最後は・・・」

「最後は?」

「相手の罠だった場合。これに騙されて打ち込んだら・・・悲しいことになるよね。」

ポイント

チャンスボールを決められないと、結構へこみますよね。

しかし、ストーリーでも紹介しているとおり、実はそうカンタンな話ではありません。


でも、チャンスボールは難しいので慎重に処理しましょう、では問題解決になりませんよね。

ではどうするか。


普段の練習の中でチャンスボールに慣れるための時間を作る、というのももちろん大切です。

しかし、一番オススメしたいのは、チャンスボールこそ相手の読みを外した処理を心がけることです。


とにかく力任せのスマッシュに行きたいところだったら、角度をつけてみるというように、相手の裏をかく。

こうすると、相手の罠だった場合もカウンターを避けられますし、打つ側も一呼吸置くことでプレッシャーや焦りを防ぐことができます。


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