アドバイスの印象を良くする伝え方

アドバイス

アドバイスがなかなか伝わらない。


それはもしかしたら、相手があなたのアドバイスに、悪い印象を持ってしまっているからかもしれません。

もしそうなら、チーム全体の士気に関わる問題です。

ただ、解決策は意外にカンタンなことかもしれませんよ。

それではストーリーをどうぞ♪

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前回の市民バドミントン大会でいい結果が残せなかった、なにわスマッシュのメンバーたち。

今度こそ好成績を出そうと、ソネさんに土曜日も指導してくれるようにお願いして猛特訓中だ。


久しぶりに燃えているメンバーたちに、ニコニコ顔のソネさん。

当然、指導にも熱が入る。


「サツキちゃん。もっと速いスマッシュを打ちたいんだろ?だったら手首を柔らかく使わなきゃダメだ!」

「ユウヤ君、余計な失点を防ぐためには、サーブはもっと確実に入れなきゃダメだ!」

「キョウちゃん、次こそ勝つんだろ?だったらもっと強気にいかなきゃダメだ!」


開始から1時間。

徐々にメンバーの表情が硬くなっていく。

ついには何を言われても返事をしなくなってしまった。


メンバーたちの変化に気づいたソネさん。

これはまずい、何とかしなくては・・・


男子のリーダー ユウヤは・・・昼食を買いに外に出てしまっている。

女子のリーダー サツキは・・・ふてくされてしまって話を切り出せる状態ではない。

あー、もうどうすればいいんだ~。


頭を抱えていると・・・コンビニから帰ってきたキョウちゃんが戻ってきた。

キョウちゃんだったら、良い知恵を貸してくれるかも。


お気に入りの菓子パンをほおばりながら、相談をきいていたキョウちゃんの目がキラリと光った。


「そんなのカンタンですよ~。」


午後の練習。

キョウちゃんに教えてもらったことを忠実に実行するソネさん。


その効果は抜群。

ちゃんとうなずくのはもちろん、質問をしてくるメンバーも現れだした。


夏よりも熱いメンバーたちの練習は、日が落ちてからも続くのだった。

ポイント

突然ですが問題です。

同じ商品を下のように説明されたら、あなたはどちらの販売員から買いますか?


A.「この商品は最高の品質ですが、お値段は少々高いです。」

B.「この商品は少々お値段は高いですが、最高の品質です。」


いかがですか?

ほとんどの人が、Bを選ぶのではないでしょうか。


人間は、2つのことを言われると、後に言われた方が印象に残ります。

ソネさんの言葉を例に、バドミントン指導向けにアレンジしていましょう。


「もっと速いスマッシュを打ちたいんだろ?だったら手首をもっと柔らかく使わなきゃダメだ!」

「もっと手首を柔らかく使わないとね。そうすればもっと速いスマッシュが打てるようになるよ。」


順番を変えただけで、印象は全然変ってきます。

これなら「よし、やるぞ」って思いますよね。


このテクニックは「ダメ」「できない」といった否定形を使わないのがポイントです。

「よくなる」「○○できるようになる」というポジティブな言葉を使うよう、心がけましょう。


ただそれだけのことで、相手への伝わり方がまるで変ってきます。

ぜひ一度試してみてください。

きっとその効果に驚くことでしょう。


【 本日の教訓 】
  ~終わり良ければ全て良し!~


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