同じ内容でも印象が変わる会話の差

練習

同じ内容のことでも、話す人によって伝わる場合と伝わらない場合があります。

では、伝わらない人の方が話が下手なのかというと・・・伝わる時は伝わります。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

その秘密は・・・ストーリーをどうぞ♪

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今日も練習に精を出す社会人バドミントンチーム なにわスマッシュ。


それは、休憩時間のことだった。

サツキがユウヤに声をかけた。


「ねえ、ユウヤ。」

「おう。」

「私がうまくフォローに入れないというか、ユウヤのポジションが悪いというか・・・」

「・・・」

「それでね・・・」


なかなか進まない会話に、ユウヤのイラだちが高まっていく。

ついにしびれを切らしてしまった。


「おいお前、いつまで無駄なことしゃべってるんだよ。」

「ちょっ、私はふたりの...」

「もういいよ、今度聞くから。」


休憩時間が終わり、練習が再開される。

ユウヤは自分の練習に没頭してしまった。


何度目かの休憩時間のこと。

キョウちゃんがユウヤに声をかける。


「ねえ、ユウヤさん。」

「ん?」

「ユウヤさんたちを見ていて思うんですけど。サツキお姉さまのフォローがちょっと遅いですね。」

「ああ、そうかもね。」

「お姉さまがユウヤさんの守備範囲を、きちんと把握していないからだと思うんですけど。」

「ああ、なるほどね。」

「それから、ユウヤさんは攻めと守りの切り替えがちょっと遅いですよね。」

「うん、そうなんだよ。」

「それはきっと・・・」

「うんうん、なるほどね。」


ユウヤとキョウちゃんの会話はさらに続く。

いつの間にか、ふたりの周りに誰も入れない空気が流れだした。


それを見ていて、おもしろくないのがサツキだ。


(私と同じことを話しているのに、何でキョウちゃんの話はちゃんと聞くのよ!!)


悔しさに一人唇をかむサツキであった。

ポイント

サツキさんとキョウちゃんは同じことを話しただけなのに、どうしてこんなにも違う結果になってしまったのでしょうか。


それは、サツキさんが目的に合わない種類の会話を使ってしまったことです。


会話は、その目的によって大きく2種類に分けられます。


ひとつは、話をする前に、頭の中で考えをまとめてからする会話。

話の軸がぶれにくいため、明確な正解のあることについて話すときに向いています。


ふたつ目は、話をしながら考えを整理し、組み立てる会話。

心理的な悩みの解決など、正解のないことについてイマジネーションのをふくらませるのに適した会話です。


今回、サツキさんが使うべきだったのは、ポイントをおさえたコンパクトな会話でした。


会話の種類を理解し、使い分けられるようになると、コミュニケーションは劇的に向上します。

最初はどちらか一方に偏ってしまいがちですが、意識をして練習していくことで効果的に使い分けられるようになりますよ。

バドミントンで、そして普段の生活の中で、活用してくださいね。


【 本日の教訓 】
  ~考えをまとめれば関係もまとまる~


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