デキる先輩になれる集中力の使い方

大会

一度にいくつもの案件を抱えていても、もれなくスピーディにこなせる人って憧れますよね。

あなたの先輩にもそういう人っていませんか?

でも、自分は1点集中型だから・・・とあきらめている方、ちょっと待ってください!

確かに多少の訓練は必要かもしれませんが、決して不可能ではありませんよ。

それではストーリーをどうぞ♪

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バドミントンチームの運営は大変だ。

特にキャプテンのユウヤは、練習以外にもやることがたくさんある。

体育館やシャトルの手配、メンバーのコンディションチェック、などなど。


そんなある日。


「じゃあ、...来週金曜日までだから頼んだよ。」

「...あ、はい、わかりました。」


ソネさんの呼びかけに、とりあえず返事はしてみたものの、後輩に熱い指導をしていて聞き逃してしまったユウヤ。

今ならまだ聞き直せるけど・・・

うーん、どうせたいしたことじゃないだろうから、また今度聞けばいいか。


そして翌週の土曜日。

張り切って体育館にやってきたユウヤは、メンバーからとんでもないことを聞かされた。


「市民バドミントン大会の参加申し込み、昨日までだったけど出しておいてくれた?」

「へっ?」


あの時、念を押されたのはこのことだったのか。

みんなあんなに練習したのに、これじゃ出場できない!


「あ~、何てこった...」


集中する視線が痛い。

みんな、気にするなとは言ってくれているけれど、俺のことをいい加減な奴だと思っているに違いない。


床に座り込んでしまったユウヤ。

そこへ、少し遅れてサツキがやってきた。


「何?どうしたの?そんなところにへたり込んで。」

「すまん、サツキ。今度の大会の申し込みなんだけど...」

「ああ、あんた聞いてなかったみたいだから、私がやっておいたわよ。」

「へっ?」

「どうせこんなことだろうと思ったわよ。」

「あ、ありがとうございます。」


サツキだって女子を束ねる身で何かと忙しいはずだ。

それなのに、何でそこまで気を回せるんだろう。


そう思って見ていると、すぐに気づいたことがあった。

サツキは絶対に『ながら作業』をしないのだ。


誰かが話しかけてきたら、必ず手を止めてそちらに顔を向ける。

それができないときは、後にしてくれるように頼んでいる。


器用そうなサツキでも、そういうことをしているんだな。

俺ももっとちゃんとしなくっちゃ。

サツキの後ろ姿に、心の中で頭を下げるユウヤであった。

ポイント

陸上選手に短距離型と長距離型がいるように、人の集中にも2種類のタイプあります。

全力時の7割程度の集中力を多方面同時に発揮するタイプと、100%の集中力を1点に向けるタイプです。


この違いはある程度、訓練で克服することができますが、ほとんどは脳の構造で決定されているそうです。

では、1点集中型の人は、どうがんばっても間が抜けてしまうのでしょうか。


そんなことはありません!

そういう人は大抵、サツキさんのようにうまく切り替えることで対処できます。

少しずつ周りを見るようにしていけば、きっと処理能力は上がっていきますので挑戦してみてください。


逆に、注意が必要なのは集中力拡散型の人です。

確かに、どんなときに話しかけられても話は聞いています。

しかし、その集中力は7割ですので、他のことと混同してしまい、勘違いが多発する傾向があります。

そのため、理解したと思っていても、念のために要点を確認をするようにすると、スムーズなやりとりができます。


【 本日の教訓 】
  ~確認は相手のためであり、自分のためのものである~


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