バドミントンの試合は、実力で相手を上回ることも大切ですが、もともと持っている力をどれだけ発揮できるかが、勝敗の大きなキーポイントになります。
普段だったら決して勝てない相手じゃないはずなのに、思わぬ苦戦をしてしまったり、最悪の場合負けてしまったり。
こんなはずじゃない、本当はもっとできるんだ、と思うのは本当に悔しいことです。
こんな苦い後悔をしないためにも、試合にのぞむ前にはいくつかの準備をすることが大切です。
ここで普段の実力を発揮するための簡単にできる前準備を3つご紹介したいと思います。
■まず自分ひとりで、アップをする(体を温める)時間を持つ。
当たり前と思われていますが、アップ不足で十分体が温まっておらず動きが硬かったり、試合の途中でケガをしてしまう人は多いです。
こんなことにならないように、アップは十分すぎると思うくらいやるのがいいでしょう。
といっても試合でバテるほどやってはダメですよ。
■スタートから常にリードする展開をイメージしてコートに入る。
イメージの大切さを軽く見ていませんか?
オリンピックなどに出場する世界レベルのアスリートのほとんどは、試合前にきちんとイメージトレーニングの時間をとっています。
長い人では数日前からずっとやっている人もいるそうです。
前向きなイメージを十分に頭に焼き付ければ、それは態度や動きにも現れ、結果につながっていきます。
■コールされたら、自分の中で「よし、行こう」と気合いを入れ、切り替える。
しっかり声を出すのも緊張を解くのに有効な手段です。
また、自分なりの心のスイッチとして、声を出せば気合いが入る、声を出せばいいメンタル状態に入れる、という暗示にもなります。
これは試合が始まるときはもちろん、ピンチになって気持ちが後ろ向きになりかけたときなど、あらゆる場面で応用がききます。
いかがですか?難しいことは何もありません。
それぞれのレベルは全く関係なしで誰にでもすぐに取り入れられます。
大事なのは試合にのぞむ心構えと気持ちの切り替えを、しっかりすることで、コートに入る前の「集中力」を上げることです。
試合に入る前はもちろん、セットの合間や練習を始めるときにも時間をとって行うことで、いいプレイができるようになります。
また試合のたび、練習のたびに無意識でできるくらい繰り返し行うことにより、より短時間で、よりよいコンディションを自分でつくることができるようになります。
バドミントンはもちろん、日常生活のいろいろなシーンに、準備の習慣をぜひ一度取りいれてみてください。