この準備が次の動きに差をつける!

レシーブ

シャトルを打った後の動き出しに難がある順平の後輩。

『次の動きの準備をしておけ』と何度言っても、改まる気配はない。

本人も十分わかっているだけに、それ以上強く言うわけにもいかず、八方塞がりの順平。

そんな2人に優子は・・・

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「だから~、バドミントンは打ったら終わりじゃないんだって!」

「わ、わかってますってば!順平さん。」

「じゃあ、打ったらすぐに次の動きの準備をしようよ!」


ここ最近、練習のたびに交わされる順平と後輩の会話。


彼が新しくチームに加入して3ヶ月。

急速に成長してはいるのだが、どうしてもレシーブからの動きがワンテンポ遅い。


そのことは本人が十分わかっている。

だからこれ以上強くいうのもかわいそうだ。

ここは粘り強く指導していくしかない。

 

・・というのは言い訳だった。

打った後の準備と言っても・・・具体的に何をすれば良いのか、順平自身が具体的にわかっていない。

抽象的なアドバイスしかできない自分に後ろめたさを感じる日が続く。


そしてある日。

恐れていたことが起きた。


「だから~・・・」

「準備をしろってんでしょ?だったら何をどう準備するか教えてくださいよ!」

「えっ、あっ、ええと・・・その・・・」


言葉につまる順平。

そんな時、天の助けだろうか。

昼食を食べ終えたレシーブプリンセス、優子が帰ってきた。


鼻の穴からスパゲッティが出ているけれど、そんなこと構っている場合じゃない。

さっそく優子を呼び止める順平。

スパゲッティはチュルンと鼻に吸い込まれていった。


「オホン。ここは僕より優子さんに説明してもらおうかな。ええと優子さん。彼に打った直後にスムーズに動くコツを教えてやってください。」


心の中で手を合わせる順平。

そんな心配をよそに、優子は順平だけにわかるようにウインクをした。


(おぉ、わかってくれたか!さすが優子さん!!)


そして優子の口から出たのは・・・いつも以上に不可解なアドバイスだった。


「縦・・・と横・・・縦なら・・・縦・・・横なら・・・横・・・」


後輩の頭にハテナマークが飛び回っている。

もちろん、順平にもまったくわからない。


(優子さんに期待した僕がバカだった・・・)


がっくりと肩を落とす順平であった。

ポイント

それでは優子さんが言いたかったことを解説していきましょう。


バドミントンでより速いスタートダッシュを切るためには、強い足腰づくりとフットワーク練習が基本。

ただ、そんなことをしなくても今すぐ効果を上げる方法が1つあります。


やり方は至って簡単。

それはスタートを切るときの足の開き方。

コートを前後に動く【縦の動き】をするときは足を縦に開いた状態、左右に動く【横の動き】を縦の位置をするときは横に開いた状態にします。

これだけで、かなり動きやすさが変わります。

もしできていないという人がいれば、今日から意識してみてください。


さらに具体的に、ストレートスマッシュを打った時を例にとってみましょう。

相手の実力にもよりますが、予想されるのはストレート返球です。

この時、打った直後から足を縦に開いていれば、スムーズに動くことができますね。


知ってしまえば当たり前のことですが、この準備ができているのといないのでは、ゲーム内容が変わってきますよ。


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