ロングサーブには面が作りやすく、距離とスピードの出しやすいフォアハンドが有利。
バドミントンを始めてからずっとバックハンドを使ってきた順平。
果たしてフォアハンドサーブを自分のものにすることができるだろうか。
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ロングサーブには面が作りやすく、距離とスピードの出しやすいフォアハンドが有利。
バドミントンを始めてからずっとバックハンドを使ってきた順平。
果たしてフォアハンドサーブを自分のものにすることができるだろうか。
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スピード、コース、タイミング・・・有効なサーブを打つための要素はたくさんある。
そんな中、今順平が注目しているのはサーブの距離。
ショートサーブがメインのバドミントンダブルスだが、しっかりと距離が出せて、垂直に落ちるような高さを持ったロングサーブもかなり有効なはず。
もちろんバックハンドサーブでも距離と高さは出せる。
しかし、やはりベストなのはフォアハンド。
そう考え、毎日少しずつフォアハンドの練習を始めた。
しかし、実際にやってみるとなかなか難しい。
脇を締めるだけでコンパクトなスイングができるバックハンドと違い、なかなかコントロールが定まらない。
飛距離、高さ、コース・・・どれも自分の思い通りにならないのだ。
これは・・・ものにするには時間がかかりそうだぞ。
長期戦を覚悟する順平。
そんなある日。
順平はコートが空くのを、今日のパートナーであるクリスと待っていた。
あれから相当フォアハンドサーブの練習しているが、まだまだ実戦で使えるレベルではない。
とりあえず、今日はいつもどおりバックハンドでいこう。
そう思っていたところ、クリスが声をかけてきた。
「今コートに入ってる彼に、この前フォアハンドサーブを教えてあげたんだよ。」
どんなコーチをしたのか、とても気になる順平。
だが、毎回クリスを頼るのも情けない。
平静を装い会話を続けた。
「へぇ、そうですか。」
「ん?どんなことを教えたか知りたくないのかい?」
「いや、まあ、それは・・・参考までに聞かせていただいて良いですか?」
「教えられないね。僕は素直じゃない子は嫌いなんだ。」
やっぱり素直に教えて下さいって言えば良かったか・・・
後悔の念が押し寄せる。
(わかりやすい奴だなぁ)
頭を抱える順平に思わず苦笑いを浮かべるクリス。
「まあ見ててごらん。特に・・・フォアハンドサーブのとき、どこでインパクトしてるかを、ね。」
「インパクトの場所・・・ですか?」
「君みたいに打つごとに前後にずれないように指導したら、あの通りさ。」
「えっ?見てたんですか?僕の練習。」
クリスからの返事はなかった。
コートに快音が響き、高く距離のあるきれいなロングサーブが飛んだ。
ポイント
バックハンドに比べ、習得が難しいと言われるフォアハンドサーブ。
コントロールを上げるポイントはいくつかありますが、その中で意外に見落とされがちなのが、毎回シャトルを同じ位置で打つことです。
特にフォアハンドサーブの場合、インパクトの位置が体から離れているため、どうしてもまちまちになります。
一番腕が振りやすいスイングを見つけ、その上で一定の場所でインパクトをするようにしましょう。
フォアハンドにもバックハンドにもそれぞれ一長一短があります。
最初はどちらか一方でも、ぜひ両方の習得を目指してみてください。
サーブの幅がグッと広がりますよ。
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