厳しいボディアタックへの対処法

ボディアタック

ひらめきや才能だけでは上達しないのがバドミントンのレシーブ。

地道な努力が少しずつレシーブ力を上げていく。

焦っても仕方ないとわかってはいるが・・・揺るぎないレシーブ力がほしい順平。

そんなある日。

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バシッ

チームの先輩からの強烈なボディアタックを受け、コートに倒れこむ順平。

体の中心と肩口は、誰にとってもレシーブしにくい急所だ。


「惜しかったねぇ、順平くん。」

「あはは。先輩、容赦ないですね。」

「相手の弱点を突くのはバドミントンの基本だよ。」


顔では笑っていても心中穏やかではない順平。

少しずつレシーブ力は上がっていると思うが、ちょっと強いボディアタックを打たれると、シャトルはあさっての方向へ飛んでいく。


「はぁ、難しいなぁ。」


順平が1人たそがれていると、後ろから肩を叩かれた。

振り返ると、そこにいたのはレシーブプリンセスこと、小牧優子だった。


今日はじめて見る優子は・・・ネコ耳のカチューシャをつけていた。

その点に触れるべきか、触れてはいけないのか迷う順平。


ええと、こういう場合、カワイイですねとか褒めておいたほうが良いんだろうか。

でも、優子さんってたしか三十路過ぎてたよな・・・。

この趣味は・・・ちょっと・・・


絶句している順平に、優子は前触れもなく口を開いた。


「順平くん・・・好き。」

「えっ・・・えぇぇぇぇえええ!?」


突然の告白に驚く順平。

僕、一応彼女いるしなぁ。

でも、無下に断ったらチームの人間関係が・・・

だが、必死に頭を回転させる順平に優子がかけたのは意外な言葉だった。


「順平くんのレシーブ・・・好き。」

「えっ?」

「フォームが・・・キレイ。」

「あ、あぁ、どうもありがとうございます。」


なんだバドミントンのことか。

ほっと胸をなでおろす順平。

こちらの思惑などお構いなしに、優子のマイペースな話は続く。


「でも・・・ヒジはもうちょっと上げたほうが・・・もっとカッコイイ。」

「えっ?ヒジ?」

「・・・カッコイイ。」


言いたいことを言った優子はさっさといってしまった。

・・・なんだったんだろう。


午後の練習。

強烈なボディアタックを受けた順平は、とっさにヒジを上げてレシーブした。

すると、シャトルはきちんと相手コートに返った。


あっ、手首が楽だ。


ネコ耳のカチューシャは微妙だけど、やっぱりレシーブはすごいな、優子さん。

改めてレシーブプリンセスの実力に敬意を抱く順平であった。

ポイント

体の中心線や肩口など、体に近い部分はラケットが回りにくい部分。

ここを狙われるボディアタックのレシーブは難しいものです。


ボディアタックのレシーブがうまくいかない大きな原因の1つが、ラケット面が下や外へ向いてしまうこと。

これを手首の角度で修正するのは大変です。


そこでオススメなのがヒジを少し上げること。

こうすれば、自然にラケット面を正面を向けることができます。


また、慣れてきたらヒジの上げ方を工夫して、面の開き方をコントロールしていきましょう。

返球にバリエーションを持たせることができます。


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