レシーブで力が入りすぎるときの解消法

レシーブ

瞬間最高速度300km/hを超えるバドミントンのスマッシュ。

最初はそのスピードについていけなかった順平だが、ようやく最近になって少しずつ手が出るようになってきた。

ただ、反応できることと良いレシーブができることは、また別のことのようだ。

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「あ~順平くん、惜しい。」


相手の強打をもう一歩で止められなかった順平に先輩たちがなぐさめの声をかける。

反応はできているのだが、スイングが追いつかない。


先輩たちによると、順平は力が入りすぎているらしい。

そのため、スイングがワンテンポ遅れてしまいレシーブができないというのだ。


「うーん、そうなのかなぁ。」


1人で考えても良い解決策は浮かばず、結局いつもどおり優子に相談する順平。

チームメイトにレシーブプリンセスと呼ばれるほどの達人、のはずなのだが・・・そんなオーラはまったくない。

口の端からヨダレを垂らしながら宙を見ている。


「あ、あのぉ優子さん。レシーブのことで相談が・・・」

「ふに?」

「・・・ええと、レシーブのとき力が入りすぎるみたいなんですけど、何か良い方法はありませんか?」


それから5分、優子は何も言わずただ順平を眺めた。

そしてようやく開かれた口から出た言葉は・・・


「・・・手。」

「えっ?」

「手が・・・ダメ。」


全く意味が分からないまま、午後の練習が始まってしまった。

こうなれば実際の優子のプレーからヒントを掴むしかない。

順平はゲーム練習が一番良く見える場所に陣取った。


実力が近いこともあり、白熱のシーソーゲームが続く。

その中でも特に光るのは優子のレシーブ。

どんな球もラケットに吸いつくようだ。

そして、その体にはまったく余計な力が入っていない。

どうしたらそんなリラックスしたレシーブができるのだろう。


しばらくして優子のパートナーがレシーブをする場面が増えた。

なんとか拾っているがどこかぎこちなく、力が入りすぎているのがよくわかる。


順平は2人のレシーブを見て、何かが違うと思った。

そして、注意深く観察を続け、優子の何度目かのレシーブを見たときのことだった。

ようやく優子とパートナーの違いがわかった。


「なるほど・・・手か。」

ポイント

これはバドミントンのプレー全般に言えることですが、もし力んでいると思ったら利き腕と反対の、ラケットを持っていない方の手に注目してみましょう。

ヒジをグッと曲げて腕を体に寄せていたり、力いっぱいこぶしを握ったりしていませんか?


オーバーヘッドストロークなど一部をのぞいて、ラケットを持たない方の手は自然に下ろしておきましょう。

ただ、あまり意識してしまうと、その意識のせいでまた力むことになりますので、注意が必要です。


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