社会人バドミントンチームの新人 順平の挑戦は続く。
少しずつ慣れてきたロングサーブをもっと効果的にするために四苦八苦。
しっかり距離のあるサーブになっているはずなのに、何かが違う。
その答えにたどり着くことはできるのか・・・
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社会人バドミントンチームの新人 順平の挑戦は続く。
少しずつ慣れてきたロングサーブをもっと効果的にするために四苦八苦。
しっかり距離のあるサーブになっているはずなのに、何かが違う。
その答えにたどり着くことはできるのか・・・
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ロングサーブも十分な距離が出てきている。
ショートサーブもそれなりにコントロールが付いてきたし、これで長かったサーブ初心者を卒業できそうだ。
・・・と思っていたのだが、残念ながらそうはいかなかった。
せっかく足の長いサーブを打っても、レシーバーは軽々と追いつき、強打を打ってくる。
原因は分かっていた。
スピードがなく、シャトルの軌道が大きな山なりを描いてしまっているせいだ。
滞空時間が長いため、余裕で落下点に入られてしまうのだ。
手打ちの頃よりだいぶ勢いは付いてきたが、まだまだ実戦で効果を発揮できているとは言いがたい。
こんなときは・・・
「まったく君はいつもいつも・・・」
サーブのクリスこと、クリス花柳は呆れていた。
昼休みにコンビニでのんびりと立ち読みをしていたところに、順平が押しかけてきたのだ。
彼はKYだ、間違いない。
そんなクリスの心境を理解する気配すらない順平。
「どうしたらクリスさんみたいに直線的でスピードのあるロングサーブが打てるんですか。」
「順平くん。他の人もいることだし、後にしようよ。」
「そんな。練習中にクリスさんのお時間を取るなんて申し訳ないですし。」
(今のこのシチュエーションは申し訳なくないのか・・・)
もちろん順平にクリスの心の声は届かない。
「君の家、姿見あるかい?」
「姿見?あの全身がうつる大きな鏡ですか?」
「うん。家に帰ったらあれで正面から自分のスイングをチェックすると良いよ。」
「スイングの、チェックですか・・・」
「断言しよう。鏡にはラケットを真下から真上に振り抜く君の姿が映るはずだ!」
クリスはそれだけ言うと店を出る準備を始めた。
こうして宿題にしておけば、しばらくは静かにしていてくれるはずだ。
ところが・・・
「ちょっと待ってください。今確かめますから。クリスさんも見てもらっていいですか?」
「え、ちょっと。何してるんだ!店でラケットを振るんじゃない!!」
迷惑そうな他のお客と、ハラハラしながら見ている店員に心の中で必死に謝るクリスだった。
ポイント
特にまだコントロールの定まらない初心者に多いのが、真下から真上にラケットを振るスイングをする人。
ラケットの軌道が一直線になるので、インパクトのタイミングが取りやすく、ミスが減らせます。
ただ、このスイングだと上半身が窮屈になってしまい、シャトルに力が十分伝わりません。
上級者の場合、スイング軌道は少し背中よりから始まり、左上で終わる扇状になります(右利きの場合)。
このスイングなら、肩・ひじが自由に動かせ、腕全体のしなりを使うことができます。
また、腰のひねりを効かせることができるため、さらにシャトルにパワーを乗せることができます。
これはロングサーブに限ったことではありません。
たとえば、スマッシュなど振り下ろすタイプのスイングも、真上から真下ではなく、右から左下への円を描くことを意識すると上半身をフルに使えるようになります。
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