水鳥羽根のシャトルや競技用のナイロンシャトルなど、本格的なシャトルを買うときには必ず選ばなければいけないスピード(飛び番号)。
お店の人に任せていたり、なんとなくで選んでいませんか?
練習、そして試合を快適なものにするために、ちょっと復習しておきましょう。
水鳥でつくられたシャトルコックは、わずか5g前後と大変軽いものです。
そのため空気密度(気圧)によって飛距離に微妙な差が出てきます。
一般にシャトルコックの飛距離と気温、気圧の関係はこのようになります。
・気温が高まり気圧が低くなると、空気抵抗が減るためシャトルは飛ぶようになる
・気温が低くなり気圧が高まると、空気抵抗が増えるためシャトルが飛ばなくなる
このため、シャトルメーカー各社は段階的に飛距離の違うシャトルを用意し、そこに番号を割り振っています。
そして、その時々で最適なスピード(飛び番号)のシャトルを選ぶことで、快適にゲームが楽しめるようになっています。
これがスピード番号です。
この規格は全メーカー共通で、以下のように適正気温に応じて4段階に分けられています。
スピード2番 適正温度範囲 27℃~33℃
スピード3番 適正温度範囲 22℃~28℃
スピード4番 適正温度範囲 17℃~23℃
スピード5番 適正温度範囲 12℃~18℃
ただ、この適正温度はすべてに当てはまるものではありません。
地域や体育館の状況によって微妙な違いがありますので、その都度最適なものを選びたいものです。
さて、これが一般的なシャトルコックのスピード(飛び番号)と適正温度の関係ですが、例外的にこれに当てはまらない場合があります。
それが標高の高い高地の場合。
標高が高いと気温に関係なく気圧は低くなる傾向があり、適正温度だけでシャトルのスピード(飛び番号)を選ぶと飛びすぎることになってしまいます。
そのため、高地の会場でバドミントンをするチームや団体は真冬でもスピード2番といった真夏用のシャトルを使用する、といった工夫をしています。
バドミントンシャトルのスピード(飛び番号)についてお話しました。
以上を参考に、快適な練習・試合ができるようシャトルを選んでくださいね。