「くそっ!」
順平は自分のレシーブにいらだちをおぼえていた。
シングルスに比べれば半分の守備範囲で済むバドミントンダブルス。
とは言っても、カバーしきれていないという人は多い。
順平もそんな守備範囲の狭さに悩む1人だ。
果たして克服することはできるだろうか。
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「くそっ!」
順平は自分のレシーブにいらだちをおぼえていた。
シングルスに比べれば半分の守備範囲で済むバドミントンダブルス。
とは言っても、カバーしきれていないという人は多い。
順平もそんな守備範囲の狭さに悩む1人だ。
果たして克服することはできるだろうか。
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父は登山、母はマラソン、兄はバスケットボール、姉はソフトボールをやっている。
その血筋だろうか。
とにかく体力には自身のある順平。
豊富な体力を駆使し、足を使った守備範囲の広いレシーブ。
それが自分の持ち味。
順平はそう思っていた。
チームメイトもどんな球もあきらめずに拾おうとする姿勢を高く評価していた。
しかし、弱点があることも自覚はしている。
正面の球なら取れるのだが、少し左右にずれるととたんにレシーブが苦しくなる。
「もっと足を使わないとなぁ。」
順平は気合いを入れ直した。
相手の返球に対する反応を上げ、もっと足を使うのが今の課題。
そう考えていた。
そんなある日のことだった。
ゲーム練習観戦中に順平に声をかけてきたメンバーがいた。
レシーブプリンセスこと、優子だ。
「よく・・・見て。」
「えっ?今コートに入ってる2人ですか?」
コートに入っているのは由紀夫と美智子のペア。
どちらもチーム内では上級者の部類に入る。
特に由紀夫は、優子がいなければチームナンバーワンになれたレシーブの名手だ。
今日も安定したレシーブを見せる由紀夫に順平は感心していた。
「由紀夫さん、相変わらず安定したレシーブしてますね。守備範囲広いなぁ。」
「・・・背・・・」
「えっ?背?」
「由紀夫君、美智子ちゃんより背が高いのに・・・頭の位置が・・・美智子ちゃんより低い。」
「あっ、本当だ。」
優子の指摘通りだった。
足を十分に開いて腰を落としているせいだ。
「順平くんは・・・頭の位置が・・・高い。」
この一言でようやく、自分のレシーブの欠点を指摘されていることに気づいた順平だった。
ポイント
レシーブが苦手な人ほど足の開き方が狭く、肩幅より狭い人も見受けられます。
これでは正面の球は取れても、左右に打たれると安定したレシーブができません。
足を広げることによって、左右に打たれた球でも足を動かさず、重心の移動だけで対応できるようになります。
また、自然に目線が下がるので、球がよく見えるようになります。
レシーブの守備範囲が狭いと思っている人は、肩幅の2倍を目安に、しっかり足が開けているか確認してみましょう。
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