一番効果的な励ましのタイミング

タイミング

暗い顔をしているメンバーがいたら、すぐに解決してあげたいですよね。

特に親しい間柄だったら、バドミントンに関する悩みでも、そうじゃなくても話を聴きたいところです。

でもちょっと待ってください。

今あなたがやろうとしているのは、もしかしたら「善意の押し付け」になってしまうかもしれません。

相手を元気づけ、喜んでもらえるためには・・・ストーリーをどうぞ。

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今日もなにわスマッシュのメンバーはソネさんの指導で張り切って練習をしている。

そんな体育館に、ソネさんの怒声がひびきわたる。


「何度言えばわかるんだ!タイミングが遅い!お前の頭はザルか!?」


どうやらユウヤがアドバイス通りにプレイ出来ていないことに対して、腹を立てているらしい。

かわいそうに、ユウヤはすっかりだまりこんでしまった。


昼休みに、一人でたそがれているユウヤ。

その横顔は、どこかさびしそうである。

そんなユウヤを見たサツキが、フォローを入れにやってきた。


「そんなに落ち込まなくてもいいじゃん。ソネさん、あんたには期待してるんだよ。」

「ああ。」

「大体、あんたが暗い顔してるなんてらしくないよ。明るいことしか取り柄がないんだから。」

「・・・」

「ちょっと聞いてるの?人がせっかくなぐさめてあげてるのに。」

「うるせえな、だまってろ、このクソババァ!!!」


ユウヤはドアを乱暴に閉めて帰ってしまった。

普段は誰に対しても笑顔を絶やさないユウヤの異変に、メンバーもとまどいぎみの様子。

普段気の強いサツキもすっかり落ち込んでいる。


「バカ」


一言だけもらしたサツキの瞳から、キラリと涙がこぼれ落ちるのだった...

ポイント

今回、サツキさんは何がいけなかったのでしょうか?

ズバリ、それは「タイミング」です。

励ましはバドミントンのプレイと同じくらい、タイミングで結果が変わってくるものです。


なかなか悩みを打ち明けてくれない人っていませんか?

でもそれは、別にあなたのことを信用していないわけではありません。


人にはまずはじっくりと一人で悩み事に対して向き合うタイプと、自分の悩みを積極的に打ち明けて解決しようとするタイプがいます。


前者のタイプは、隠れ家的バーや車の中など、1人になれる場所が大好きです。

そして、思う存分悩み、問題を解決するとスッキリした顔で戻ってくるのです。

だから、その途中で口を出されたりすると、それが善意であってもうっとうしさを感じてしまうのです。


1人で考えて、それでもダメだったら彼の方から相談してきますから、それまでは優しい気持ちで見守ってあげてください。


ちなみに、ケンカをしてしまった二人は、夜遅くユウヤ君の方から謝りの電話が入って無事に仲直りしたようです。

よかったですね。


【 本日の教訓 】
  ~手負いの男は孤独を選ぶ。~


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