チームメイトへの印象を改善する方法

チーム

付き合ってみれば良い人なのに、怖い印象を持っている人っていますよね。

人間は中身が大切、というのはよく言われることですが、印象は人間関係に大きな影響力を持ちます。

そして、チーム内での人間関係はバドミントンを楽しめるかどうかにも直結します。

どうすればチームメイトに良い印象を持ってもらえるのか・・・ストーリーでご確認ください。

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ある日のこと。

練習が終わり、更衣室に入ろうとしたサツキは、中から後輩たちの声が聞こえていることに気がついた。

立ち聞きなんて・・・と思いつつ聞き耳を立ててしまうサツキ。


「サツキ先輩ってバドミントンうまいよね。」

「ホント。どうしたらあんなにうまくなれるんだろう。」

「しかも美人だしうらやましいよね。」


ああ、わたしってそんな風に思われていたのね。

思わず笑顔がこぼれる。

今度あの子たちに、アイスクリームでもごちそうしようかしら♪


ところがその後、後輩たちの会話は思わぬ方向へ転がり出す。


「でも、サツキ先輩って怖くない?」

「うん、何でいつもあんなに怒ってるんだろう。」

「聞きたいこととかあっても近寄れないもん。」

「そうそう!チームの雰囲気も悪くなるし、何とかして欲しいわ。」


ガーン。


サツキはその場に倒れこみそうになるのをかろうじてこらえた。

わ、私ってそんな目で見られていたんだ。

確かにちょっと目つきがきついかな、と自覚はしていたけれど・・・


翌日。

いつか読もうと思っていた「愛される表情の作り方」の本を引っ張り出し、徹夜で笑顔の練習をしたサツキ。

今日こそ「怖い女」を返上するわよ。


そして練習終了後。

神の気まぐれか、運命のいたずらか。

更衣室には昨日の3人組。


「サツキ先輩、今日どうしちゃったのかしら。1日中ニヤニヤして。」

「あなたもそう思った?あれ、怖すぎよねぇ。」

「もしかして印象良くしようとか思ってるのかしら?」

「でも、サツキ先輩が怖いのはそういうオーラなんだから仕方ないのにね。」


ガーン。


徹夜までしたのに。

怖いのはオーラが原因って・・・

そんなの直せるわけないじゃない!


ああ、こんなときキョウちゃんがいたら・・・

風邪で休んでいるキョウちゃんに思いをはせるサツキであった。

ポイント

「怖い」「怒っている」というと、まず目つきや表情を原因にあげる方が多いと思います。

もちろん無関係ではありません。

でも実際、人の印象を決定づけているのは・・・

その前に、まずはこんなシーンを想像してみてください。


あなたは体調が悪くて病院に行ったとします。

対応してくれたのは、笑顔が素敵な先生で、診察もていねいです。

ところが、一切口を聞いてくれず、病名さえ教えてくれません。

・・・かなり怖いですよね。


もうひとつ例をあげてみます。

こんなふたりを想像してみてください。


ひとりは、何か嫌なことでもあったのか、しかめっ面をしていますが、とにかくよくしゃべります。

そしてもうひとりは、ニコニコしていますが、自分のことは何も話さず、ただ黙ってあなたを見ています。

印象が悪いのはどちらでしょうか?


人間には、知らないことを、悪いほう悪いほうに考えてしまう性質があります。

これを「MUM効果」と言います。


どんなに笑顔が素敵な人でも、ただ黙って立っているだけでは、怒っていると思われてしまうのです。


おもしろいことや、役に立つことを言う必要なんてありません。

昨日あったこと、普段思っていること。

ドンドン話してみましょう。


それだけで人からの印象は大きく変わりますよ。


<<本日の教訓>>
  ~沈黙は金 雄弁はダイヤモンド~


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