ページが見つかりませんでした – バドミントンに関するあらゆるネタぶっこみ情報サイトといえば、バド鍋!プレイの指導・上達・豆知識から短編ストーリーまで何でもかんでも入れちゃいます。 https://www.e-48106.com バドミントンに関するあらゆるネタぶっこみ情報サイトといえば、バド鍋!プレイの指導・上達・豆知識から短編ストーリーまで何でもかんでも入れちゃいます。 Mon, 06 Sep 2021 01:30:11 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.4.3 世界のバドミントン大会-全英オープン・世界選手権 https://www.e-48106.com/2012/12/world1.html Fri, 14 Dec 2012 01:54:06 +0000 http://www.e-48106.com/2012/12/_6.html 今回は、バドミントン大会の最高峰、全英オープンと世界選手権をピックアップします。

まずは、全英オープン。

2010年で100回目を迎えた歴史ある大会で、後述する世界選手権が開催されるまでは
事実上の世界一を決める大会でした。

現在は、バーミンガムのナショナル・インドア・アリーナで毎年3月に開催されています
が、1994年より前はずっとロンドンで開催されていました。(第4回は例外でケント州での開催でした)

1899年の第1回大会から、2012年の第102回大会まで続いている全英オープンなのですが

途中、第1次世界大戦の影響で1915年から1919年の間、第2次世界大戦により1940年から1946年までの6年間は開催されなかった悲しい歴史があります。

過去の過ちを糧に、2110年には第200回大会を開催できるようにするのは
人類全員の課題といえるかもしれません。

また、女子選手の出場を認めていたという点で19世紀においては革新的な
スポーツの大会でした。

多くの女子選手が名試合を繰り広げ20世紀のバドミントンを牽引しました。

日本選手においても、往年の女子名プレーヤーが活躍し、
「女王」の名を冠した湯木博恵もこの大会で4度のチャンピオンに輝きました。

最近では男子選手の活躍も目覚しく、
2010年大会の男子シングルスで田児賢一選手が準優勝。
さらに2年後の2012年大会では3位入賞を果たしました。

ダブルスでも平田・橋本ペアが2012年大会で3位入賞の活躍を見せました。

男子・女子とも今後の活躍が楽しみです。

続いては世界選手権。

現在、バドミントンの世界王者を決める「大会」といえば
オリンピックとこの世界選手権ではないでしょうか。

第1回の1977年大会当時は3年毎の開催でしたが、
現在ではオリンピックイヤーを除く、1年毎に開催されています。

開催地も、欧州・アジア・北米と世界選手権という名にふさわしく
ワールドワイドです。

2006年以降の中国の強さは他の追随を許しません。

特に2010年・2011年大会では、
男子シングルス・女子シングルス・男子ダブルス・女子ダブルス・混合ダブルス
の5種目全てで中国選手が優勝するという圧倒的な強さを見せています。

どこまで、中国1強の図式が続くのか?

その風穴を開けるのが日本選手であることを期待します。

全英オープンのすぐ後に、スイスオープンが開催されるなど
連戦は日常茶飯事。

代表選手は体も心もタフでなければつとまりませんね。

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世界のバドミントン大会-トマス杯・ユーバー杯 https://www.e-48106.com/2012/11/world2.html Wed, 21 Nov 2012 08:37:41 +0000 http://www.e-48106.com/2012/11/_5.html 今回は、オリンピックの正式競技種目になるまで、唯一のバドミントン団体世界一決定戦だったトマス杯とユーバー杯をピックアップします。

まずは、トマス杯。(Thomas Cup)

世界バドミントン連盟(BWF)の前身の国際バドミントン連盟(IBF)初代会長だったジョージ・トマスにちなんだ男子の国別対抗戦です。

1948年の第1回大会から今年(2012年)で27大会を数えます。

第1回の開催地こそイギリス(イングランド)でしたが、
それを除くとヨーロッパで開催されたのは、第12回ロンドン大会だけで残りは全てアジアで開催されています。

開催地だけではなく、優勝国もアジア勢が独占し、全27大会中、インドネシアが13回・中国が9回・マレーシア5回となっています。

日本はというと長い間、本戦出場というに壁にあたっていました。

1984年大会で代表チームが予選を突破してから、2004年大会の本戦出場を決めるまで、
実に20年の間(自国開催の1990年大会は除く)予選を突破できなかったのです。

しかし、ここからの日本男子チームの活躍ぶりはめざましく、
以降の大会は全てベスト8入り。

2010年大会では1979年以来31年ぶりの銅メダルを獲得。

続く2012年大会では、準決勝で中国を相手に激戦を繰り広げるものの一歩およばず、銅メダル。2大会連続の快挙です。

もはや予選は突破するのが当たり前といったところまできています。
初の優勝を目指して頑張っていただきたいですね。

さて、このトマス杯1967年の第7回のジャカルタ大会である事件が起こってしまいます。

その事件というのは、インドネシア人観客が試合を妨害し、
さらに当局が妨害の制止を拒否するというもので、大会続行は不可能となりました。

当時のインドネシアでは反マレーシア政策がとられていたという国際政治情勢が
背景にあったといわれています。

トマス杯の輝かしい歴史の中で、汚点となってしまった出来事です。

続いてはユーバー杯(Uber Cup)こちらは女子の国別対抗戦です。

往年の名プレイヤーだったベティー・ユーバーがIBFに1950年にユーバーカップを寄贈したことが起源です。

今年で24回を数える大会で、北米(アメリカ)や南半球(ニュージーランド)でも
開催されたことがあります。

初期の大会でこそ、アメリカや日本も優勝国になっていましたが
1984年大会以降、中国が参加してからは、全大会銀メダル以上を獲得。
金でなかったのは3大会だけといった独走状態となっています。

また、日本チームは2010年・2012年と2大会連続で銅メダルを獲得する活躍を見せています。

トマス杯・ユーバー杯両大会とも発足当初は3年おきの開催だったのだが、1980年代の大会から2年に1回の開催となりました。

オリンピックイヤーと重なるようにもなったので、代表選手はコンディショニングに神経をすり減らし、調整が大変なようです。

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ダブルスで逆転を狙うためのラウンドザヘッド https://www.e-48106.com/2012/10/post-573.html Mon, 15 Oct 2012 02:34:31 +0000 http://www.e-48106.com/2012/10/post-573.html ある日のダブルスのゲーム練習でのこと。

バック奥への厳しい返球を、ラウンドザヘッドでしのいだ順平。

難易度の高い大技を決めたことで調子づく。

だが後衛のスペシャリスト大垣は・・・

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「おお、やるな順平。」


かなり厳しいコースに飛んだシャトルを、ラウンドザヘッドで返した順平に、先輩が感心したように言った。

ダメ元でやってはみたが、まさか決まるとは思っていなかっただけに、得をした気分だ。


「あそこに打って拾われるとは・・・順平もうまくなったよな。」


先輩からの賞賛に酔いしれる順平。

こんなことは滅多にない。


(ラウンドザヘッドといえば上級技。ということは僕も上級者の仲間入り?ふふふ。)


だんだんと調子に乗り出す順平は、それを見て舌打ちをするメンバーがいたことに気づかなかった。


休憩が終わり、後衛のスペシャリストこと大垣がゲーム練習の申し出をしてきた。

それを快く引き受ける順平。


(バドミントン最高位の大技を身に付けた僕に死角はない!さあかかってきなさい!!)


始まったダブルスでのゲーム練習。

しばらくすると、厳しいバック奥へのショットが飛んできた。


(よっしゃ来たぁ!!)


自慢のラウンドザヘッドで返す順平。

今度もバッチリだ。

しかし、その返球は大垣のスマッシュで決められてしまった。


(まあ仕方ないさ。返せただけでも万々歳の球なんだし。)


そう自分に言い聞かせる順平。

そんな彼に、大垣が少し厳しい表情で声をかけてきた。


「順平ちゃん。打てるだけで満足したら、バドミントンプレーヤーとしての上達は終わりだよ。」


何のことを言っているのか分からず、首をかしげる順平。

いつものくだらないダジャレがないせいだろうか。

真面目な顔でゲームにのぞむ大垣に違和感を感じる。


やがて、順平は大垣のバック奥を狙った。

大垣がラウンドザヘッドの体制に入る。

その時だった。


(ん?み、見えない!!)


大垣の頭がそのヒジとラケット、シャトルを隠す。

そしてラウンドザヘッドで打ったとは思えない球威で順平たちのコートに突き刺さった。


(ラウンドザヘッドでこんな球を打てるなんて・・・)


落ちたシャトルと大垣を交互に見る順平。

大垣はコートに仁王立ちしていた。


「順平ちゃん。だから言っただろ?打てるだけで満足したらバドミントンプレーヤーとして終わりだって。」

ポイント

ラウンドザヘッドは、バック奥に打たれた球を強引にフォアハンドで返す大技で、バドミントンの中でも最も難易度の高いショットの1つ。


その難しさのせいでしょうか。

特に初級・中級者には返せるだけで満足してしまい、ラウンドザヘッドのメリットをフルに活かしきれていない人が多く見られます。


ラウンドザヘッドのメリット。

まず、ハイバックに比べて球威のある球を打てることです。

そして最大のメリットは、自分の頭を遮蔽物にすることで、ヒジやラケットのヘッド、シャトルの出どころを隠せることです。


このことを意識せず、バック奥からの返球自体を目的に使っていては、ラウンドザヘッドをダブルスに活用できているとは言えません。

ある程度ラウンドザヘッドが打てるようになってきたら、球の威力やコースだけではなく、どう打てば効果的に球の出どころを隠せるか、相手と打つ方向の関係まで考えてみましょう


一般には、右利きは右に打つとヒジやラケットを隠しやすいですが、相手のポジションやその時々のフォームなどによって変わります。

練習でチームメイトに指摘してもらうなどして、その質を高めていくとよいでしょう。

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猛攻をしのぎ切るダブルスペアがする練習 https://www.e-48106.com/2012/10/post-572.html Sun, 07 Oct 2012 19:25:30 +0000 http://www.e-48106.com/2012/10/post-572.html ダブルスの主導権を握りたい順平は、自らに地獄の特訓を課した。

苦しみの中、少しずつ上達の手応えをつかみ始める。

しかし、そんな順平に前衛マエストロ元木は・・・

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「ぐわぁあああ、足が吊った~!!!」


コートの上をのたうち回る順平。

500本の連続ノックに挑んだのだが、400本を目前にダウンしてしまった。


自分の持ち味であるダッシュ力をもっと活かせないか。

もっと速いタッチで、もっと上から打つ回数を増やせれば、ゲームの主導権が握れるはずだ。

そう考えての特訓だったが、予想以上にキツイ。


(このままでは体がもたないぞ・・・いやいや、限界まで追い詰められて得られるものもあるはずだ!)


心にわき上がる弱音を必死に押し殺す。


しばらくして、こむら返りの治まった順平は、チームメイトの制止を聞かずコートに入っていった。

先ほどの続きをやろうというのだ。


(もっと速く、もっと前で、もっと上から・・・)


少し休んだせいか、ノックは調子よく進む。

気のせいかもしれないけれど、足がついてきている気がする。


順平は、上達の喜びに胸を踊らせた。

そんな時だった。


「おい順平、何一人でコートを占領してるんだよ!」


野太い声が体育館に響き渡った。

チームが誇る前衛マエストロ元木である。

彼は、眉間にシワを寄せて順平に詰め寄った。


「コートを占領して迷惑かけた挙句、毒にも薬にもならない練習をしやがって!!」

「いや元木さん。コート占領したのは謝りますけど、毒にも薬にもならないってことはないでしょう!!」


うまくなりたいという自分の気持ちを理解して欲しい順平は、必死に訴えた。

しかし元木は聞く耳を持たない。


「ムダなことをムダだって言って何が悪いんだよ!コートに入れ。お前に足りないものを教えてやる!!」


そう言ってラケットを取り出した元木。

どうやら、ゲームをするつもりのようだ。


「本番のダブルスで前衛をやってると思ってかかってきな!!」


そんなセリフで始まったミニゲーム。

そのきわどいコースへの配球に、四苦八苦する順平。

これでは速いタッチで上から打つどころの話ではない。

床スレスレのシャトルを拾うので精一杯である。


しばらくして、順平はあることに気がついた。

また数本打っただけなのに、先ほどまでと比べ物にならない負担が足腰にかかっている。


(床スレスレのシャトルを拾うのって、こんなにしんどいのか・・・)


ビキッ


収まっていたこむら返りが再発してしまった。

再びコートをのたうち回る順平。

それを見下ろしながら、元木は言った。


「わかったか?お前に足りないものが。」

「・・・」

「上からのショットも結構だけどな。バドミントンはそれだけじゃ乗り切れないってことをよーく覚えておけ。」

ポイント

攻撃的なダブルスペアを相手にするために大切な練習。

それは、「床に近い位置のシャトルを打つ練習」です。


基本的にバドミントンは、上からシャトルを打つほうが強い球を打てるため、今回の順平くんのように上からシャトルを打つ練習を多くやることが多いもの。

しかしここに大きな落とし穴があります。

攻められている時は、ネット前はもちろん、サイドやエンドなど、至る所で床スレスレのシャトルを拾わなければなりません。

元木も指摘する通り、下から打つ練習をしていないと、攻撃的な相手に追い込まれたときにどうしようもなくなってしまうのです。


普段のラリーではなかなか意識できませんが、床付近のシャトルを拾うには、膝のクッションと、ラケットを持つ手の側の腰を入れ込みが必要不可欠。

足腰の体力と、フォームの釣り合いがとれていなければ、決してうまくいきません。


そしてこれは「方法を知るだけ」、「コツをつかめむだけ」で今日からできるというものではありません。

できるようになるまでそれなりの時間がかかりますから、今すぐ取り組むようにしましょう。

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フェイントに引っかからないレシーブのコツ https://www.e-48106.com/2012/10/post-571.html Sun, 30 Sep 2012 19:23:50 +0000 http://www.e-48106.com/2012/10/post-571.html 後輩のトリッキーなプレーに翻弄される順平。

先輩としての面目丸潰れである。

そんな順平に、チームが誇るレシーブプリンセス優子が指摘したのは・・・

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後輩ペアとのゲーム練習にのぞむ順平。

もっとも後輩とはいっても年齢と加入時期が遅いだけで、バドミントン歴では先輩である。


ゲーム終盤。

後輩ペアの執拗な攻撃に、順平は粘り強いレシーブで必死に食い下がる。


(ここをしのげばまたチャンスは来る!我慢ガマン・・・)


後輩ペアのマッチポイントで迎えたラリーで、その時は訪れた。

ラケット面の向きと相手のポジショニングから、次の球をストレートのドライブと踏んだ順平。


(チャンス来た~~~~~~!!!)


その目がギラリと光る。

手薄になっているサイドを狙うべく、身構える順平。


だが!


気がつくとシャトルはすでにネット際に落ちていた。

打つ直前までドライブと思わせてからの、ネット際ギリギリに落とすドロップ。

彼が最も得意とするショットだ。


「順平さん、あれくらいで引っかからないでくださいよ。人が良すぎですよ♪」


後輩は無邪気に笑って、コートを去っていった。

あの純粋そうな笑顔からは想像もつかないトリッキーなショットだ。


目線も、腕の振りも、どう見てもドロップだったはずだ。

何度打たれても、あのフェイントは見抜ける気がしない。


(あれを止めるなんて、ムリだろ・・・)


大きな壁に、ガックリと肩を落とす順平。

そんな彼が、よろよろ歩いていると、何かにつまづいて豪快に転んでしまった。


「イテテテテテテ、なんだ!?」


足元を見ると・・・なぜかそこにはチームのレシーブプリンセス優子が横たわっていた。


「ちょっと優子さん、何やってるんですか!?危ないじゃないですか!!」

「・・・床から・・・見た・・・景色・・・面白い・・・。」


どこまでマイペースなんだこの人は・・・

あまりに予想外な行動を見せつけられ、呆然とする順平。


そんな順平に、優子は唐突にこんな話題を振ってきた。


「女の・・・ウソを・・・見抜く方法・・・知ってる?」

「ええと・・・目を見る・・・とか、そわそわしていないかとかですか?」


いきなりの話題転換についていけない順平は、とっさにこう答えた。

だが、優子の答えは違った。


「・・・そういうところは・・・変えるのが簡単だから・・・嘘がうまい人には・・・出ない。・・・でも・・・髪をいじったり・・・足を組み替える人は・・・多い。」

「なるほど。そういう部分ってなかなか変えられないですもんね。」

「・・・バドミントンだって、変えられない部分は・・・ある・・・よ。」


そうか!

順平の頭にひらめきが走った。

目線やスイングは変えられても・・・確かに変えられない部分はある。


順平の反応に満足そうな表情を浮かべる優子。

ニッコリ笑って、去っていった。

しかし、それを見送る順平は、心の中で思っていた。


(・・・でも、あなたの思考だけは・・・読める気がしません。)

ポイント

上級者のフェイントを見抜くのは難しいものです。

しかし、ポイントをおさえればある程度引っかからないようにすることは可能です。


そのポイントが、ストーリーでも出てきた「変えられない部分を見ること」。


初心者はラケットの動きや目線、腕の振りで次のプレーを予測します。

しかしこれらは、フェイントをかける相手が意識して変えてくる部分。

だから引っかかってしまうのです。


そこで肩の動きや腰のひねり、つま先の向きなど、体の中心に近い部分の動きを見るようにします。

これらの部分は、変えるとプレー自体が崩れてしまうため、なかなか変えられません。

例えばドロップとスマッシュを腕の振りで見分けるのは難しいですが、腰のひねりに注意すると違いが見えてきます。


これらの動きは、ラケットや目線と比べるとわかりにくいので、最初はなかなかうまくいかないかも知れません。

しかし、意識して見ることで徐々に読めるようになりますので、観察眼を養っていってくださいね。

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浅岡裕也はバドミントンも強い https://www.e-48106.com/2012/09/post-570.html Sun, 23 Sep 2012 19:22:22 +0000 http://www.e-48106.com/2012/09/post-570.html 浅岡雄也は東京都出身のミュージシャン。

元フィールドオブビューのボーカル、と言ったほうがわかりやすいだろうか。

当時、ポカリスエットのCMソングとして流れたバンドの代表曲「突然」は、90年代ポップスの代表曲の1つとして数えられている。


現在もソロミュージシャンとして活躍する浅岡。

伸びのある高音と、その歌唱力はファンの心を魅了する。

そんな彼のライブには、ある1つのお約束がある。

それは、「歌詞が飛んでしまうこと」だ。


しかし、彼のスゴイところはここから。

彼は歌詞が飛んでしまっても、決して曲を止めない。

1フレーズどころか1曲まるまる、即興で歌詞をつけて乗り切ることさえある。

そんな危なっかしくもたくましい部分が、かえって彼の魅力を引き立てている。


彼は言う。

「緊張?しないですね。そりゃ準備はしますけど、どうせ本番ではうまくいかないんだし開き直るしかないでしょう。」


どんなに準備を重ねても、思い通りにいかないのはバドミントンでも同じ事だ。

一流選手でさえ、そのギャップには苦しまされる。


「だからこそ、普段の練習から本番を想定し、あらゆる準備をするべきだ。」と言う指導者は多い。

もっともな言い分だが、その前にやるべきことがある。

それは浅岡雄也も述べている「開き直り」だ。


試合中だというのに、うまくいかないことにイラ立ったり、くよくよしているプレーヤーをよく見る。

しかし先に述べた通り、実戦で思い通りのプレーができないのは【仕方がないこと】なのだ。


そう考えれば、堂々と振舞おうという気持ちにもなるだろう。

練習と違いやり直しのきかない本番で、いくら引きずっても良いことは何1つない。

相手につけこまれるだけである。


当たり前のことだが、練習と実戦は違う。

何度でも失敗のできる練習では、ミスは厳しくチェックし修正するべきだ。

しかし、本番ではむしろ多少のことは目をつむり、堂々と振る舞うほうが良い結果に結びつく。

この単純なことをできるかできないかが、勝敗を大きく左右するのである。


■ 今日の格言 「浅岡裕也はバドミントンも強い」

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プッシュの強い相手に押し切られない方法 https://www.e-48106.com/2012/09/post-569.html Thu, 20 Sep 2012 19:40:23 +0000 http://www.e-48106.com/2012/09/post-569.html 今日もストイックな姿勢で練習にのぞむ順平。

最近、特に力を入れて取り組んでいるのが、強いプッシュを打たれた際の対応だ。

しかし特訓をはじめて数日。順平は壁に突き当たっていた。

そんな順平にチームのレシーブプリンセス、優子は・・・

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「甘いんだよ、順平!」

「ぐわっ!」


不意に打たれたプッシュを何とか返した順平。

しかしそのリターンは完全に読まれていた。

待ってましたとばかりの強打が、コートに突き刺さる。


「順平よぉ。お前バドミントンどれだけやってるんだよ。ダブルスでそんな甘い返球が通用するかよ。」


先輩のもっともな指摘にうなだれる順平。

自分が前衛だったら、プッシュに対して甘く返ってきた球を見逃すはずはない。


(プッシュを前衛に返すのはマズイ。だったらここは・・・)


やがて、順平のパートナーが打った球に相手の前衛が反応した。


(プッシュがくる!)


予想通りの鋭いプッシュ。

これをクリアで迎え撃つ順平。


(よし、これなら前衛に捕まらないから時間が稼げる。今のうちに体勢を整えて・・・)

 

急いでホームポジションに戻ろうとする順平。


だが、シャトルは思ったよりも高さと距離が出なかった。

今度は相手後衛の渾身のスマッシュを浴びてしまった。


相手をしてくれた先輩ペアは、呆れ顔で言った。


「前衛がダメなら後衛ってか。単純なんだよ、お前は。」


ゲーム練習が終わり、敗戦を噛み締めながら一人たそがれる順平。


(・・・前衛もダメ、後衛もダメって、じゃあどうしろっていうんだよ!)


ぼやき混じりにコートを見ると、そこには我チームが誇るレシーブプリンセス優子が入っていた。

相手は前衛でのプッシュに定評のある女子メンバーだ。


(優子さんなら、どうやってプッシュをさばくんだろう。)


順平が見守る中、ゲームが始まった。

開始早々、積極的にプッシュで攻めてくる相手の前衛。

それを涼しい顔で返す優子。

あんなに速いプッシュなのに、余裕があるのはさすがである。


しばらくして、ゲームを見ていた順平は首を捻った。

優子は自分と同じように、プッシュを前衛に返している。

特に変わったことをしている様子はない。

にも関わらず強打されないのだ。

 

やがて優子ペアの勝利でゲームは終わった。

疑問を解消しようと、優子に駆け寄る順平。


順平の問いかけに対して優子は言った。


「・・・相手の・・・気持ち・・・を・・・考えれば・・・わか・・・るよ。」

ポイント

バドミントン初心者がプッシュを打たれた時、よくやりがちなのが「ネットから浮かさずにストレートで返すリターン」。

ラケットを当てるだけで返せるので、一番楽な対応です。

しかしこれでは相手の思うツボ。

その結末は、ストーリーの通りです。


では、大きく後衛まで返せばどうでしょう。

奥までしっかり打てば強打を回避できるし、プッシュで崩された体勢を整える時間も稼げるように思えます。


しかし、そう思い通りにはいきません。

プッシュは至近距離から高速で飛んできますから、レシーバーは十分なテイクバックがとれない状態での返球を強いられます。

その結果、思ったよりも距離と高さが出ず、相手後衛からの強打を浴びることになってしまうのです。


ではどうすればよいか。

ここで登場するのが第3の対応である「プッシュのクロス返球」です。


相手はプッシュを打てば、ストレートで(そのまま自分のところに)返ってくると考えがち。

そのためクロスで返球することで、その裏をかくことができるのです。


至近距離で打たれるクロスは、レシーブ時に体が開きやすく、なかなか強打できないもの。

うまくいけば、そのままノータッチでのエースを取れることもあります。


特に初心者のうちは、プッシュにラケットを合わせるだけで精一杯ということもあるでしょう。

しかし、意識して何らかの行動を取らなければ、いつまでたっても相手の裏をかく返球はできません。

少しずつでも練習してみてくださいね。

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レシーブ力のあるダブルスペアの倒し方 https://www.e-48106.com/2012/09/post-568.html Wed, 19 Sep 2012 04:37:37 +0000 http://www.e-48106.com/2012/09/post-568.html ある日の地域交流バドミントン大会での一幕。

男子ダブルスで出場した順平は、相手ペアのレシーブ力に攻撃を封じられてしまう。

思うように進まないゲームに、次第にいらだちがつのる。

そんな順平にペアを組んでいた大垣は・・・

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(これでもか~!!!)


順平渾身のスマッシュが相手コートに飛ぶ。

100%の力を込めたベストショットのはずだった。

しかし、相手は難なくそれを返してきた。

体勢を崩していた順平は、何でもない棒球を落としてしまった。


地域の交流大会でこんな強敵と当たるなんて。

まだ初戦だというのに、かなりの体力を消耗してしまい、1セット目を落としてしまった。


「いや~、しょっぱなから強い相手とぶつかっちゃったね。」


インターバルにこう話を切り出したのは、今回順平のパートナーを務める後衛のスペシャリスト大垣。

まるで人ごとのようにひょうひょうとしている。


「大垣さん。僕ら1敗してるんですよ。よくそんなのん気でいられますね。」

「まあ3セット【先取】した【選手】が勝つのがバドミントンだし、これからだよ。」

「・・・くっだらねぇ。」


普段なら聞き流す大垣のダジャレが、今日はとても耳障りに聞こえる。

順平の焦りが伝わったのだろうか。

大垣がニヤけた表情を引き締めた。


「順平ちゃん。少し冷静になれよ。さっきから空回りしてるじゃないか。」

「僕は冷静ですよ!次はもっと強いショットで引導を渡してやります。」


スポーツドリンクをグイッと飲み干した大垣は、


「ほら、それが冷静じゃないっていうんだよ。ダブルスでは強いショットより速いショットを打たなきゃ。」

「だから強くて速いショットであの忌々しいレシーブを打ち崩してやるって言ってるじゃないですか!!」


大垣はすっくと立ち上がった。

インターバルが終わるまでにはもう少し時間がある。


「あのねえ。僕が話しているのはバドミントンに必要な、本当のスピードの話だよ。」

「バドミントンに必要な、本当の・・・スピード?」

「球の速さなんてバドミントンのスピードのほんの1つ。ダブルスを勝ち進むつもりならもっと上のレベルの速さを追求しなくちゃね。」

ポイント

私たちは、レシーブ力のある相手にぶつかった時、少しでも速い球・強い球を打とうと考えがちです。

しかし、「速いスマッシュが上級者に通用しない理由」でもお話した通り、球威だけのバドミントンが通用するのは、経験が浅く読みの甘い相手だけ。

実力のある相手には、大きく振りかぶり、腕を大きく引いた速い球を打つためのスイングはむしろ不利。

わかりやすいものだけでも、これだけのデメリットがあります。


■ 1- 大きくラケットを引いている間にシャトルを懐に呼び込んでしまい、打点が低く・後ろになってしまう。

■ 2- 大振りしようとするので、力んでしまい、ミスしやすくなってしまう。

■ 3- 速い球が打ててもフォームが大きいので、むしろ相手にしっかり対応される時間を与えてしまう。


これから中級者や上級者を相手にダブルスで勝ち抜いていくためには、球速以外のスピードを上げていかなくていけません。

バドミントンダブルスで球速以上に大切なもの、それは「タッチのスピード」です。


タッチのスピードというと、打点を高くできるメリットばかりに目が行きますが、そんな単純なことではありません。

その一番のメリットは、「相手の球をより速く返すことで、相手から対応する時間を奪えること」です。

また、シャトルの軌道やコース、スピードが変化を起こす前に対応できるので、ミスを減らすことにもつながります。


自分たちが優位なゲームの中でタッチのスピードに意識を持てる人はいます。

しかし、今回のストーリーのように不利な時に実践できる人はほとんどいません。

思うようにゲームが進まない時にこそ、意識するようにしましょう。

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仏様は同じミスを繰り返さない https://www.e-48106.com/2012/09/post-567.html Sun, 16 Sep 2012 19:35:59 +0000 http://www.e-48106.com/2012/09/post-567.html 「仏の顔も三度まで」ということわざがある。

これは、「仏の顔も三度撫ずれば腹立つ」の略で、仏のように慈悲深い人でも3度も顔をなでられれば怒り出す、という意味だ。

今ではこれが転じて、「許してもらえることにも限りがある。」という意味合いで使われている。

確かにバドミントンのプレーの中で、パートナーに同じミスを3回繰り返されて平穏でいられる人は少ないだろう。


ミスをしたいプレーヤーなどいない。

3度どころか1度だってやりたくはずだ。


ミスをしまったプレーヤーは、『2度と失敗しないぞ!』と意識を集中しようとする。

ところが、いざプレーに戻ると同じようなミスを繰り返してしまうものだ。


「2度とミスをしない=ミスを0にする」という考え方は、一見徹底しているよう思えるが、実は焦点のぼけた甘い目標設定である。

すべてに集中するというのは、裏を返せば、結局何に対しても集中できていないということを意味する。

実際、そうやって意気込んでいるプレーヤーは、とにかくミスしないように集中するという以外、具体的なことは何も考えていない場合がほとんどだ。


ではどうすれば、具体的なミスの原因に焦点を当てることができるだろう。

ここは発想を変えて、1回でミスを0にするという考えを捨ててみよう。


普段の練習ならばともかく、試合という極度の緊張状態で、意識できることなど1つか2つ。

そんな時にアレもコレもと手を出しては、直るものも直らない。

そこで、ミスの原因と思われることを分割し、1つ1つ片付けていくのである。


例えば、ある日の試合でサーブミスが続いていたとする。

そんな時は、「力みすぎているのではないか。」「今日のシャトルは飛びすぎているのではないか。」というように、いくつかの仮説を立ててみる。

そして、1プレーにつき1つのことだけに焦点を当てて修正していくのだ。


1点を争うゲームで、そんなまだるっこしいことをやっていられないと焦る気持ちはわからないでもない。

しかしものは考え様。

それまでいくら気合いを入れても直らなかったミスが、同じやり方で直るだろうか。

これではゲームが終わってしまう。

だったら、多少回り道でも確実な修正をした上で、後半に取り戻したほうがよほど建設的だ。


本当に勝負強い人というのは、この回り道を受け入れられる人だ。

誰もが焦る中でも、決して焦らない。

この差が、やがて勝敗という大きな形になって現れることを忘れないようにしたいものだ。


■ 今日の格言 「仏様は同じミスを繰り返さない」

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ダブルスの流れを制御できないペアが犯すミス https://www.e-48106.com/2012/09/post-566.html Thu, 13 Sep 2012 19:33:28 +0000 http://www.e-48106.com/2012/09/post-566.html 市民バドミントンを目前に控えたある日。

ゲーム練習で、速い展開が苦手な後輩とダブルスを組むことになった順平。

くじ引きにより決まった相手は、相性の良いスローテンポなゲーム展開が得意なペア。

勝利の予感に胸を躍らせる順平であったが・・・

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(よっしゃあ!!)


心の中でガッツポーズをとる順平。


彼はこの日、速い展開にめっぽう弱い後輩とダブルスを組むことになっていた。

どうなることかとひやひやしていたが、くじ引きで決まった相手は、ゆっくりとしたゲーム展開が得意なペアだった。


(地力ではこちらが上。今日は勝てる!!)


ゲーム練習の目的は、あくまでも実戦に近い環境の中で、自分の課題を見つけることだ。

とはいえ、やはり勝てば嬉しいのが人情。


やがて、順平たちの出番がやってきた。

勢いよくコートに入る。


相手サーブから始まるゲームの序盤。

予想通り、ゆっくりとしたゲーム運びをしてくる。

パートナーもその展開についてきている。


(よしよし、良い感じだ。)


サーブ権が回ってきた。

打つのは順平だ。


絶妙のコントロールで打ち出されたショートサーブ。

予想通りのプッシュ返球をドライブで返し、チャンスを待つ。


ところが!

パートナーの後輩が痛恨のレシーブミスで流れを断ってしまった。


(まあこんなこともあるだろう。)


気持ちを切り替える順平。


しばらくして、また順平たちのサーブが回ってきた。

ショートサーブから相手の返球をドリブンクリアで切り返す。


(少しでも隙を見せたらたたき込んでやる!)


ラケットを握る手に力が入る。

しかし、またもパートナーの後輩がレシーブミス。


その後も同じようなことが続き、勝てると思っていた相手に思わぬ黒星を喫してしまった。


思わぬ結果に首をひねる順平に、声をかけてくるメンバーがいた。

サーブのクリスこと、クリス花柳だ。


「残念だったね。今日は勝てるって意気込んでいたのに。」

「ええ、残念です。でもまあ、こんなこともありますよ。」


仕方がないと頭をかいて苦笑いする順平。

だが、クリスは笑わなかった。


「君は本当にたまたま負けただけだと思っているのかい?」

「えっ、どういうことですか?」

「君はパートナーが速い展開が苦手だと知っていたはずだ。それなのにわざわざゲームのペースを上げるなんて・・・わざと負けたとしか思えないよ。」

ポイント

勝てると思っていたゲームだったのに。

順平君はなぜ負けてしまったのでしょうか。


キーワードは「ショートサーブ」「ドライブ」「ドリブンクリア」。


何の関係もないように見えるこの3つのショットには、ある共通点があります。

それはズバリ「打つとラリーのペースが上がること」。


このことを考慮せずに


・ 相手が苦手なコースだから

・ 空いているスペースを突くため


といった理由だけで打つと、自分からダブルスのバランスを崩すことになりかねません。


「知らないと取り残されるサーブの流行」で、バックハンドのサーブに2つの側面があることを取り上げました。

バドミントンのショットには、同じように見落としがちな側面のあるプレーが数多くあります。

ダブルスを優位に運ぶには、その両面を見て、最適なプレーを選択すること大切です。

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