強者はコートでやけくそカルメンを踊る

勝つための46秒バドミントン語録

やけくそカルメン。

あまりなじみのない言葉かもしれない。

これは、ロシアのフィギアスケート選手プルシェンコの演技につけられた名前だ。


2002年のソルトレイクシティオリンピックでのこと。

輝かしい戦績を持つ彼でもプレッシャーがかかったのだろう。

ショートプログラムで転倒し4位になってしまう。


普通ならショックで、まともな演技ができる精神状態ではない。

しかし、そのミスで彼は開き直った。

次のフリープログラムでは、超高難易度の技を連続で決める。


結果は銀メダルだったが、世界中のファンが彼のすべりを賞賛した。

真の金メダリストはプルシェンコではないかという議論も巻き起こった。


ミスをしたときこそ強気のプレーをするべきというのは、バドミントンでもよく言われることだ。

ただ、実際はというと思い切ったプレーができることはほとんどない。

思い切ってやっているつもりでも、体は本人の認識以上に縮こまっているからだ。


そんなときに良い方法がある。

それは、もう一度わざとミスをして吹っ切ることだ。


バドミントンはスケートと違い、2セット合計42点取られるまで負けることはない。

マッチポイントならともかく、1点失うくらいで萎縮が解けるのならば、安いものではないか。


萎縮してしまったときは、やりすぎかと思うくらいでちょうど良い。

ミスでさえ利用できるのが、本当に強い人なのだ。


■ 今日の格言 「強者はコートでやけくそカルメンを踊る」


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