これだけ!サーブコントロールアップ法

サーブ

より正確なサーブを目指し、誰よりもシャトルを打つ順平。

今日も居残り練習だ。

そんな順平に、クリスは・・・

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「よし、今日もやりますか!」


先ほどまでの活気がウソのように、静まり返った体育館。

チームメンバーが帰ってしまった後も順平の練習は続く。


今日やるのはサーブ練習。

チームメイトからもコントロールが良いとほめられるが、まだまだ理想には程遠い。

サーブのクリスこと、クリス花柳のような正確なサーブが打ちたい。

その気持ちは、バドミントンを始めた頃から少しも変わっていない。


2時間後。

そろそろ帰ろうかと思っていた時のことだった。

体育館の扉が勢い良く開く。


(あ、職員さんかな。また早く帰れって怒られるかも)


そんな順平の予想に反して、入ってきたのはクリスだった。


「クリスさん?どうしたんですかこんな時間に。忘れ物ですか?」

「・・・返したまえ。」

「えっ?」

「今日、120円貸しただろう?5,000円しかなくて自販機でジュースが買えないっていうから。」

「あのぉ。もしかしてそのためだけに戻ってきたんですか?」

「悪いかね?」


コンビニで昼食を買ったので、小銭はある。

慌てて取り出した120円をクリスは満足そうに受け取った。


「それにしても、いつも遅くまでよく練習するね。」

「そりゃ、早くクリスさんみたいなサーブが打ちたいですから。」

「君のような凡人が天才の僕に追いつこうというのかね?」


・・・天才って・・・順平は心の中で苦笑した。

それが伝わったのだろうか。

クリスは少しムッとした顔で口を開いた。


「でも、今のままでは僕に追いつくなんて永久に無理だね。」

「そ、そんなことないですよ。クリスさんのサーブは毎日研究して取り入れてますし、がんばればいつかは・・・」

「ほほう。じゃあその初心者丸出しのシャトルの持ち方は何だね?僕はそんな打ち方をしているつもりはないがね。」

ポイント

サーブの際、シャトルをどうやって持っていますか?

おそらく、ほとんどの方がシャトルがコートと水平になるように持って、コルクの頂点をラケットに向ける持ち方をされているのではないでしょうか。


これはラケットをコルクに当てやすく羽根打ちになりにくい、バドミントン初心者向けの打ち方です。

しかし、より高いコントロール性という面では、まだ改良の余地があります。


コルクの頂点を打ったシャトルは、途中、コルクの重みで180度回転します。

この回転のせいで、シャトルは大きな空気抵抗を受けて、ブレてしまいます。


では、コルクが下に向くようにシャトルを構えて、コルクの側面を打つようにしたらどうでしょう。

シャトルは最初からコルクが下を向いた状態で打ち出されます。

つまり、シャトルの回転が起こりにくく、飛行中のブレによるコントロールの乱れを防ぐことができるのです。


基本に忠実で、確実なサーブは確かに大切です。

しかし、より精度の高いサーブが打てればピンポイントで相手の弱点をつけるようになります。

サーブをミスなく打てるようになったら、さらに高いレベルに取り組んでみましょう。


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