レシーブ力アップのため、自分がどんなショットを苦手としているか振り返る順平。
そこで浮かび上がってきたのは、スマッシュがあまり取れていないという事実。
そんな順平に優子は・・・

『バドミントンがうまくなりたかったら、がむしゃらな練習ではなく、もっと頭を使って自分を振り返るべき。』
愛読しているバドミントン雑誌で、そんな記事を目にした順平。
さっそく、自分のレシーブを振り返ることにした。
自分でも薄々感じてはいたが、やはり取れないのはスマッシュ。
特にボディや、バックハンド側を狙われると、力のないレシーブになってしまう。
自分の弱点が明確になったことで、ファイトがわいてきた順平。
ラケットをギュッと握り締める。
練習の虫の本領発揮だ。
「よし。まずはバックハンドで、もっと大きくテイクバックを取るようにしよう。」
課題克服のための練習は、体育館に誰もいなくなってからも続く。
相手がいなくても、素振りならできる。
苦手なスマッシュをイメージして、一心にラケットを振る。
どれくらいやっただろうか。
一息入れようかと思った時、後ろから声をかけられた。
「・・・順平・・・くん・・・」
振り返ると、そこにいたのは我がチームが誇るレシーブプリンセス優子だった。
「あ、優子さん。どうしたんですか?」
「・・・忘れ・・・もの・・・した・・・」
そういって自分のラケットバックを順平に見せる優子。
・・・手ぶらで帰ったのか・・・しかもそれを、この時間まで気づかないなんて・・・抜けてるなぁ・・・
そんなことを考えていると、優子が口を開いた。
「・・・何を・・・そんなに・・・練習してる・・・の?」
「あ、はい。スマッシュレシーブです。僕、いつも差し込まれちゃうから。」
そういって、素振りをしてみせた。
それを見守る優子。
やがて、順平は首を傾げた。
優子が全然スイングを見ていないのだ。
彼女が見ているのは、順平の左足だった。
不審に思い、声をかける。
「あの・・・優子さん・・・僕の足、何か変ですか?」
コックリとうなずき、優子は言った。
「なんで、右足が前・・・なの?・・・もったいない・・・」
「だって、大きくテイクバックを取るにはこっちの方が良いでしょ?」
「・・・せっかくの・・・ラケット・・・が・・・泣いてる・・・よ。」
「えっ?ラケット?」
「もっとうまく・・・ラケットを使えば解決する・・・のに・・・」
「どういうことですか?」
「・・・順平君に・・・これ以上のテイクバックは・・・必要ない。」
■■■ポイント■■■
バドミントンの道具は、日々進化しています。
ラケットはその良い例で、性能の向上は著しいものがあります。
ラケットの進化はバドミントンのプレーにも大きな影響を与えています。
一番わかりやすいのがスマッシュレシーブ。
これまで、右利きのプレーヤーの場合、右足を前に構えることがほとんどでした。
左足を後ろに引くことで、テイクバックを大きくとれるからです。
しかし、最近のトッププレーヤーを見ていると、そのほとんどが左足を前に出してスマッシュレシーブをしています。
これは、今のラケットが軽く、高反発になり、大きなテイクバックを取らなくても強いレシーブができるようになったため起こったことです。
左足を前に出すと、バックハンドでボディへの攻撃に対処する際、ラケット面を作りやすく、右手にゆとりができます。
また、前傾姿勢が取りやすく、のけぞらずに対応できるようになります。
せっかく高性能なラケットがあるのですから、それを活用しないと損ですよね。
あなたは、必要以上に大きなテイクバックを取っていませんか?
もう一度見直してみてくださいね。





