相手を揺さぶるサーブリターンとは

サーブリターン

ラリーのほとんどがサーブから5球以内で決まってしまうバドミントンダブルス。

その中でサーブリターンの持つ影響力は大きい。

相手を揺さぶり、ゲームを優位に進めるサーブリターンとはどのようなものなのだろうか。

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このチームに入って半年。

だいぶチームメイトの特徴がつかめてきた順平。

特にわかってきたのが、サーブの特徴だ。


特別にサーブがうまい相手なら話は別だが、だいたいはどんなサーブを打ってくるかわかるようになってきた。

最近ではサービスエースを取られるようなことはほとんどない。


「考えてみれば、強打は絶対にないしフェイントだってないんだよな、サーブって・・・」


昼休みの時間を使い、順平は考える。

スマッシュみたいに速い球がくるわけじゃないから、苦手なコースに打たれても何とかなるし。

ちょっと前まではサーブで崩されちゃうことも多かったけど、最近はちゃんと返せてる。


「よし、サーブリターンより攻撃やレシーブの練習にもっと時間を使おう!」


ゴミをまとめて午後の練習の準備を始める順平。

サーブリターンにある程度の自信をつけて心が軽い。

午後も良い練習ができそうだ。


午後のゲーム練習、相手はサーブリターンの達人ミチルのペアだ。

相手のサーブは大体わかっている。

よし、ミスなくサーブリターンを返して良いラリーをするぞ。


順平のサーブからゲームは始まった。

レシーバーはミチル。


よし、ロングサーブでのけぞらせて浮いたリターンをさせよう。

そしてそれを手前に落とす。

自分なりのシナリオを立てて、サーブ体勢に入る順平。


狙い通りのコースに飛んだサーブ。

しかし・・・リターンは思い通りには返ってこなかった。

奥に飛んでくると思っていたのに手前に落とされ、ネットに引っかけてしまった。


(まあ、こんなこともあるさ。)


気を取り直してサーブに入る。

次はショートサーブだ。

ネットぎりぎりで落として、ヘアピンで上がったところを叩く!


・・・しかし、返ってきたのは高い高いロブ。

準備のできていないパートナーが不用意にあげてしまい、スマッシュを決められてしまった。


思い通りのプレーをさせてもらえない順平。

そんな順平にミチルはニヤリと笑って言った。


「サーブリターンをミスなく返すなんて当たり前。大事なのはその先よ、おバカさん。」

ポイント

ある程度コースが限定されているサーブ。

通常のレシーブよりカンタンと考える方がいますがそれは違います。


サーバー側は、自分の打ったサーブで相手がどんな反応をするか予想しています。

そのため、予想の裏をかければ一気に主導権をとることができますが、相手の予想通りの返球をすればたちまち集中砲火を受けてしまいます。


バドミントンは最初の5打でほとんどが決まってしまいます。

サーブリターンの重要性、もう一度見直してみましょう。


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