クロスネットが確実に決まるポイント

クロスネット

前衛の攻撃に幅を持たせるヘアピンの応用形「クロスネット」。

バドミントンダブルスではシングルス以上に多用されるショットだ。

このショットを、ネット際でクロス方向にシャトルを落とすだけだと思っていた順平。

しかし、実際にやってみると・・・

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「あ~、またアウトになっちゃった。」

「あちゃ~、今度はネットにかかっちゃった。」


順平はまだ誰もいない体育館の天井を見上げた。

今取り組んでいるのは「クロスネット」。

ヘアピンの発展形で、ネットのクロス側にシャトルを落とす。


これまで正面に打っていたヘアピンを逆サイドに打つだけ、単純にそう考えていた。

しかし実際にやってみると、これがなかなかうまくいかない。

思っていたより距離が伸びてしまいアウトになったり、逆に足りなくてネットにかかってしまったり・・・


なかなかうまくいかないなぁ。

そう思っていると、聞き慣れた声がした。

元木だ。


「元木さん、早いですね。」

「まあ、お前ほどじゃないがな。あ、そうだ。まだ誰もいないし一緒に練習しねぇか?」

「あっ、良いですよ。」

「そうだなぁ・・・じゃあクロスネットでもやるか。」


願ってもないチャンスだ。

チームメンバーに前衛マエストロと呼ばれる元木から指導を受ければ、できるようになるかもしれない。


「じゃあ最初はお前からやれ。俺がシャトル投げ上げてやるから。」

「はい。」


こうして始まった2人の練習。

だが、1球目からいきなりダメだしされてしまった。


「お前、打つ方向見てたら相手にバレるだろ?」

「す、すみません。」

「クロスネットは、正面にいる相手を振り切るためにクロスに打つヘアピンだ。バレたら何の意味もないんだよ!」

「は、はい。」


2球目。

今度は見なかった、と思う。

そして、それまで何度やっても決まらなかったのに、ちゃんとコートに入った。

しかし、また手を止められる。


「そんな遅いタッチで良いクロスネットが打てるか!何で棒立ちなんだよ!?実戦を想定して踏み込んで打て!!」

「はいっ、すみません。」


3球目。

少し後ろのポジションから一気に飛び込み、早いタッチでシャトルをとらえる順平。

元木は満足そうに頷いた。


「そうだよ。やりゃできるじゃねぇか。」

「でも元木さん。シャトルはアウトになっちゃいました。1人で練習しててもなかなかうまくいかなくて。」

「そうなのか?早く言えよ。そんなの一発で直せるんだから。」

「えっ?そんなカンタンなんですか?」

ポイント

クロスネットは、ネット際でコートの端から端へ、ほぼ真横に打つヘアピン。

なかなか距離感がつかめず、特に初心者の方は苦労することが多いようです。

そんなときは、落とそうとするところを目標にするのではなく、ネットの中心を通る軌道をイメージして打ちます。

これはクロスで打つあらゆるショットに使えるコントロールアップ法ですので、覚えておきましょう。


ここで今回取り上げたクロスネットだけではなく、バドミントンのプレー全てに共通する大切な事があります。

それは元木が言うように「常に実戦を意識した練習をすること」。

ただできるようになっただけで満足せず、常に本番を想定した練習をするようにしましょうね。


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