打ち込まれても慌てない発想転換法

レシーブ

レシーブ時に腰が引けてしまうことに悩む、社会人チームの新人メンバー順平。

その相談相手に選んだのは「レシーブプリンセス」優子。

しかし、彼女からのアドバイスは・・・

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「だから腰が引けてるって。逃げちゃダメだよ。」


順平とペアを組んでくれている先輩が言った。

わかってはいる。

わかってはいるのだが、腰が引けてしまう。


あんな小さくて軽いシャトルだ。

体に当たっても死にはしない。

それはわかっているのだが・・・


上級者の打つスマッシュは時速300km/hを超えるという。

プロ野球のピッチャーが投げるストレートの2倍以上。

新幹線やF1より速い。

そう考えると、そんなものを打ち返すなんて並の人間ができることではないと思えてくる。


でもチームメイトたちはちゃんと拾っている。

自分も負けていられない。

でも・・・打ち込まれるとやっぱり慌ててしまう。


あの人は、どうやってこのスピードを克服しているんだろう。

順平は「レシーブプリンセス」こと、小牧に声をかけた。


ちょっと独特な雰囲気で近寄りがたい。

正直ちょっと苦手だが、今はそんなことを言っている場合ではない。


「というわけで腰がひけちゃうんです。小牧さんはどうしてあんなに簡単にさばけるんですか?」


反応がない。

もしかして無視されてる?

恐る恐る小牧を見ると・・・立ったまま寝ていた。


小牧が目を覚ましたのを確認し、同じ質問をもう一度投げかけた。

それにしても立ったまま寝るって・・・もしかしてこういう性格だから怖くないのだろうか。

まともな答えは、あまり期待できないような気がする。


「・・・60・・・km/h・・・。」

「えっ?」

「・・・80・・・km/h・・・。」


それだけいうと小牧は去っていった。

なんのことかさっぱりわからず、途方にくれる順平。


順平がこの言葉の真意を知ったのは、それから数日後。

チームメイトから、小牧も怖がりだったが、スマッシュの初速は速くても、空気抵抗で手元にくるときには60km/hから80km/hに減速していることを知って克服した、そんなエピソードを聞いたときだった。

ポイント

バドミントンから少し離れますが、あなたはバスケットボールのゴールの直径をご存知ですか?

正解は45cmです。

では、バスケットボールの直径は?

いくつか大きさの規格はありますが、国際大会では直径25cmのボールが使われます。

つまり、ゴールはほぼ、ボールが2個同時に入るだけの大きさということです。

思ったより大きいですね。

そう聞くと簡単に入りそうな気がしてきませんか?

思い込みは意外に大きな影響力を持っています。

それをプラスに使うか、マイナスに使うかはあなた次第です。


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