話の続かないメンバーとの発展的会話法

チーム

自分は一生懸命話しかけているのに、会話がつづかない。

皆さんはそんな経験ありませんか?

特にチームの指導者だったり、運営に関わる人だったら人ごとではいられません。


どうすればこういう相手と、会話を進めることができるでしょう?

それではストーリーをご覧ください。

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社会人バドミントンチーム なにわスマッシュに新しい仲間がやってきた。

バドミントンはまったくの初めてなので苦労しているが、がんばっている。


女子のリーダー的存在であるサツキは、早くチームに打ち解けてもらおうと、よく声をかけている。


「どう?もうチームには慣れた?」

「は、はい。」

「のど乾いた?何か飲む?」

「い、いえ。大丈夫です。」

「あら、そう。また何かあったらいつでも相談してね。」

「は、はい。」


会話が続かない。

これは慣れるまで時間がかかるかも。


そんなことを考えたそのとき。

キョウちゃんがやってきた。


「ねえねえ、チームの男の人で誰がカッコいいと思う?」

「え?ええと、その、ユウヤさんとか・・・」

「うんうん、確かにね。どこがカッコいいの?」

「私、男の人の少しはねた髪が好きで・・・って何言わせるんですか!!」

「アハハ。ゴメンゴメン。あっ、そのTシャツかわいいね。どこで売っているの?」

「私のお気に入りのインターネットショップで・・・」


話は途切れる気配がない。

さすがキョウちゃん。

感心するサツキに、キョウちゃんは突然話を振ってきた。


「サツキお姉さま、どうしたんですか?顔色悪いですよ。」

「な、何でもないわ。それより何か用?」

「これからカラオケに行くことになったんですけど、お姉さまもどうですか?」


(なっ、もうそんなところまで...)


キョウちゃんの人心掌握術に驚きを隠せないサツキだった。

ポイント

それでは、今回のサツキさんとキョウちゃんの違いについて考えてみましょう。


まず、サツキさんの会話に注目してみましょう。

新人の女の子は、どの質問にも「はい」か「いいえ」で答えています。

会話はスピーディーに進んでいますが、そこから広がりません。

これでは誰だってネタ切れになってしまいます。


それに比べてキョウちゃんはどうでしょう。

どの質問も「はい」「いいえ」では答えられませんね。


イエスノーで答えられる質問をクローズドクエスチョン。

それでは答えられない質問をオープンクエスチョンと言います。


このように、オープンクエスチョンは、話が発展する質問方法です。

逆に、クローズドクエスチョンで展開される会話は窮屈なものになりがちです。


もちろんクローズドクエスチョンには、


「会話がスピーディーに進む」

「誤解が生じにくい」


というメリットもあるので、場合によって使い分けましょう。


【 本日の教訓 】
  ~質問を開けば心も開く~


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